なつぞら一覧

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実は「てびち」(豚足の煮付け)が苦手な黒島結菜
「朝ドラ女優」たちの涙ぐましい努力 壮絶なオーディションの舞台裏
 世間から注目される朝ドラに出演することは、女優にとってステータス。キラキラと輝く「朝ドラ女優」たちについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが分析します。 * * * 黒島結菜サン(25才)がヒロインを務める2022年度前期のNHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『ちむどんどん』は、沖縄の本土復帰50年を記念し、本島北部のやんばる地域を舞台にした「家族」の物語です。 ファーストシーンは、ヒロインの子供時代の稲垣来泉チャン(11才)がシークワーサーの木の枝に何度も飛びつき、それがいつの間にか、黒島結菜サンに変わり、果実をもぎとり、かぶりつくという、彼女の清々しいルックスにふさわしいものでした。 10代の頃、「あの子は誰?」と世間をおおいに賑わせたNTTドコモのCM「想いをつなぐネットワーク」篇以来、黒島サンの出演作を追いかけていた私は、ついにこの日が来たか……と感動で震えてしまいました。 実は黒島サンは2014年の『孫のナマエ〜鴎外パッパの命名騒動7日間〜』(NHK BSプレミアム)に出演してから、地方局やスペシャル、続編などを含めるとNHK作品に20本以上も出演。「NHKに育てられた」と言っても過言ではないのです。 思えば、昭和の朝ドラヒロインの多くはほぼ新人で、色がついていない明るく元気なタイプばかりでした。CM出演もNGで、色がついていない優等生の“NHK出身”“朝ドラ女優”なる肩書は、その後のキャリアの邪魔になることも。明るく元気なまま、イメチェンできずに“おばさん”になっていくため、母親役や老け役に移行することがなかなかできなかったというワケです。 でも、開始時間が15分繰り上がり、8時ジャストに変更された2010年度前期の『ゲゲゲの女房』からは、作品にハマれば新人でなくてもヒロインに選ばれるように。『おひさま』の井上真央サン(35才)、『梅ちゃん先生』の堀北真希サン(33才)、『スカーレット』の戸田恵梨香サン(33才)、『なつぞら』の広瀬すずサン(23才)、『カムカムエヴリバディ』の深津絵里サン(49才)や上白石萌音サン(24才)らは、朝ドラのヒロインに選ばれる前から皆、主演女優さんでしたからね。 そして、“朝ドラ”の視聴者層を劇的に変えた立役者ともいうべき『ゲゲゲ〜』の松下奈緒サン(37才)は、夫役・向井理サン(40才)のブレーク前夜とも重なって、NHKの朝の大改編を成功させました。8時15分過ぎ、『あさイチ』の有働由美子アナウンサー(53才)や井ノ原快彦サン(45才)が“朝ドラ”の感想を言い合ったり、時に有働サンが涙ぐんだりするのが「お約束」になったのも『ゲゲゲ〜』から。松下サンは同年の『NHK紅白歌合戦』の紅組司会にも抜擢されました。 忘れもしません。その際、ドSな向井サンがNHKホールを訪れ、開口一番、松下サンに「緊張してんじゃない?」と言い、鼻で笑ったことを(苦笑)。劇中のツーショットがあまりにもお似合いだったため、一部で交際のウワサが流れていたお二人でしたが、あぁ違うんだ……と向井サンの熱烈なファンだった私は安心したことを覚えています。 ただ松下サンは、そこからは高すぎる身長がネックになっているような……。ファッション誌でハイブランドを誰よりも美しく着こなしたり、ピアニストとして音楽祭にお出になったり、『日経スペシャル ガイアの夜明け』(テレビ東京系)で案内人をされたりする方がお似合いと思える、希有な存在の朝ドラ女優さんです。 長身コンビといえば、2013年度後期の『ごちそうさん』の杏サン(36才)と東出昌大サン(34才)も思い出されますよね。撮影のため大阪のホテルに寝泊まりし、作品内で使った小道具や食材などの“消えモノ”を持ち帰って自炊していたという杏サンは、東出サンに演技指導をしていたとの報道もありました。撮休になっていた2014年の年始、『女性セブン』がスクープしたのは、揃ってホームセンターで買い物するツーショット。それがあんなことになるなんて。朝ドラファンをガッカリさせた東出サンの罪は重いです。 でも、杏サンの好感度は変わらず、お子さん三人のママとしてたくましく生きる、カッコよくて知的な女性という印象です。母子揃ってのフランス移住のウワサも絶えませんが、私は杏サンの輝かしい“第二ステージ”に心から期待し、応援したいと思います。朝ドラならではのオーディション その『ごちそうさん』には、「焼氷有りマスの唄」で、高い歌唱力が認められ、一気に知名度を上げ、2016年度前期の『とと姉ちゃん』でヒロインになった高畑充希サン(30才)や『とと姉ちゃん』→2020年度後期の『おちょやん』の杉咲花サン(24才)のように、脇役女優さんたちにも注目が集まっているところです。 その陰には、朝ドラならではの壮絶なオーディションの存在があるといわれます。何千人もの女優さんがヒロインを夢見て参加するオーディションでは、「ヒロインは難しいけれど、友人役や妹役で」というふうに、その場に残るかたたちがいるのです。 代表的なのは、2015年度後期『あさが来た』→2019年度前期『なつぞら』→2021年度前期『おかえりモネ』の清原果耶サン(20才)でしょうか。しかも、そのステップアップの途中で主演したNHK「ドラマ10」枠の『透明なゆりかご』まで話題になったのだから素晴らしいです。「ドラマ10」といえば、2013年度前期の『あまちゃん』で、「入間しおり」として埼玉をアピールした松岡茉優サン(27才)が桐谷健太サン(42才)とW主演した『水族館ガール』も忘れるワケにはいきません。松岡サンは木曜時代劇『銀二貫』でも好演されました。黒島サンほどではありませんが、清原サン、松岡サンのお二人も、朝ドラきっかけでNHKに育てられた女優さんの代表といえるでしょう。 そして、2011年度前期『おひさま』→2014年度前期『花子とアン』→2015年度前期『まれ』の土屋太鳳サン(27才)。彼女がオーディションで「チャンスをください!」と懇願して自身をアピールしたのは有名なエピソード。実は『花子とアン』の撮影が22時30分まで続いていて、オーディションは23時30分からだったそうです。 その前に、『花子〜』のヒロイン、吉高由里子サン(33才)が「私のパワーを全部あげるから、がんばっておいで」と送り出してくれたのだとか。がんばり屋さんのイメージは“昭和の朝ドラヒロイン”だけのものだと思っていたのですが、土屋太鳳サンの“がんばり”というのは一点の曇りもないものなのだそうです。当初、それを疑ってかかっていたプライベートでの友人、青山テルマさん(34才)が「本当に、がんばり屋サンのイイ子」と言っていましたから(笑い)。朝ドラ女優さんは皆さん、がんばり屋さん がんばるといえば、2013年度前期の『あまちゃん』→2017年度前期の『ひよっこ』でヒロインとなった有村架純サン(29才)は、脚本家の岡田惠和さんの強い希望により、オーディションをせずにヒロインになっています。しかし、「みね子」になりきるために5kg増量。東京編の際には「身も心も引き締まっていくのを表現したい」といい、体重を増減させたのです。やっぱり、朝ドラの女優さんというのは皆さん、がんばり屋さんなんですね。 そして、2010年度以降の朝ドラで、私がもっとも熱心に見ていたのは、井上真央サン主演の『おひさま』(マイコさん〈37才〉、満島ひかりサン〈36才〉らとの“白紙同盟”含む)と、能年玲奈(のん)サン(28才)主演の『あまちゃん』と吉高サン主演の『花子とアン』、そして波瑠サン(30才)主演の『あさが来た』。役柄にピタリとハマった女優さんが懸命に好演し、キャストの皆さんと切磋琢磨した現場では、多くのスターが誕生するものです。 なかでも特筆すべきは、『あさが来た』の清原サンと小芝風花サン(25才)、吉岡里帆サン(29才)ではないでしょうか。順番としては、メガネ女子だった吉岡サンが最初に売れて、次に清原サン、小芝サン。朝ドラをステップに国民的な女優さんになるためには、演じたときの年齢も大切なのです。その意味で小芝サンは当時若すぎたのかもしれませんが、『トクサツガガガ』や『歪んだ波紋』、『パラレル東京』などなど、NHKからのご指名女優になりつつある。朝ドラヒロインも夢ではないと思っているところです。 2010年度以降の朝ドラヒロインにはドラマがいっぱい。5月以降も『ちむどんどん』を楽しもうと思います。構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.05.12 11:00
女性セブン
清原果耶主演『おかえりモネ』の強み 朝ドラの魅力が“全部盛り”
清原果耶主演『おかえりモネ』の強み 朝ドラの魅力が“全部盛り”
 NHK連続テレビ小説・104作目『おかえりモネ』が好スタートを切った。同ドラマは放送前から、朝ドラ好きから大きな期待をかけられてきた。なぜならヒロインを務める清原果耶(19)は、「NHKの秘蔵っ子」とも言える存在だからだ。 清原がデビューを飾ったのは、2015年度下半期に放送された連続テレビ小説『あさが来た』のふゆ役だった。もともと違う役でオーディションを受けて不合格だったものの、「今後大きくなる人材」とプロデューサーの目に留まり、あらためてオファーがかけられたという。つまり、清原はキャリアの最初期からNHKに見初められていたのだ。 その後も清原はNHK制作のドラマに多数出演。女優としてのキャリアを積んでゆく。NHK放送90周年を記念した大河ファンタジー『精霊の守り人』(2016年〜2018年)では、綾瀬はるか演じる主人公・バルサの少女期を演じ、乗馬や殺陣などのアクションにも挑んだ。『透明なゆりかご』(2018年)では、満を持しての主演となった。町の小さな産婦人科医院を舞台にした同ドラマは、「第73回文化庁芸術祭」テレビ・ドラマ部門の大賞に選出されるほどの高い評価を得た。 朝ドラの記念すべき第100作目である『なつぞら』(2019年度前期)にも出演し、広瀬すず演じるヒロインの生き別れになっていた妹・千遥役を務めた。物語の重要人物である千遥役のキャストは事前に告知されておらず、本編をもって解禁という朝ドラでは異例の形となった。 また、BS時代劇『螢草 菜々の剣』(2019年)では、本格時代劇で初主演。このように『おかえりモネ』は、NHKがデビュー当初から重用してきた清原を、ついに“朝ドラ”ヒロインに据えた作品なのだ。面白くならないはずがない……というのが朝ドラファンの総意だろう。 朝ドラファンが『おかえり〜』に期待する理由は他にもある。脚本を手がけるのは、『きのう何食べた?』(テレビ東京)や『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)などで知られる安達奈緒子だ。安達は先述の『透明なゆりかご』の脚本家でもあり、今作は清原果耶×安達奈緒子が再びタッグを組んだ作品でもある。ちなみに『おかえり〜』で制作統括を手がける須崎岳もかつて『透明なゆりかご』に携わっている。その他のスタッフも『あまちゃん』や『いだてん〜東京オリムピック噺〜』といった名作のDNAが感じられる顔ぶれで、まさに盤石の布陣と呼んでいい。『あまちゃん』以来2度目 清原演じるヒロイン・永浦百音は宮城県気仙沼市の出身で、物語は、やがて東日本大震災も描いてゆくことになる。朝ドラが東日本大震災をテーマにするのは、実に『あまちゃん』以来のこと。10年の節目を迎えた今年、“朝ドラ”で震災の物語を描く──そこにはNHKの覚悟が感じられるようだ。 さらにマニアックな楽しみ方もある。朝ドラを長年ウォッチし、『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)の著者であるライターの木俣冬氏は、「イケメン」要素にも注目しているという。「朝ドラは内容が大事なことは当然ながら、やっぱりイケメンが出ていることも楽しみのひとつ。その点を『おかえりモネ』はよ〜くわかっていらっしゃって、第1話から内野聖陽、西島秀俊、坂口健太郎と歴代朝ドラヒロインの相手役が次々登場し眼福でした。家族パートを内野、お仕事パートを西島、恋パート(?)を坂口が担当して、どのパートも潤いいっぱいでヒロイン役の清原果耶さんをしっかりサポートしてくれそう。 朝ドラ100作記念の『なつぞら』が歴代朝ドラヒロイン大集合のキャスティングだったので、60周年記念作の『モネ』では歴代朝ドラ男子大集合にしてくれないだろうかと思います。そういう意味では、観光案内映像としてさりげなく使用された大河ドラマ『独眼竜正宗』の渡辺謙も朝ドラ男子のひとりですから(1986年の『はね駒』でヒロインの夫役)、第1話だけで朝ドラヒロインの相手役が4人も投入されていたことになる。これはすごいこと。 ほかにも朝ドラ男子ではないものの、ジャニーズから永瀬廉、渋おじ系で藤竜也に浅野忠信、個性派の清水尋也、玉置玲央もいて、そろいにそろえた印象で、テレビから目が離せません。ネットの話題にも事欠かないでしょうね」(木俣氏) 秘蔵っ子のヒロイン、盤石のスタッフ陣、真摯なメッセージ、そしてイケメン……。全部盛りとでも言えそうな『おかえりモネ』の半年間はまだ始まったばかりだ。●取材・文/原田イチボ(HEW)
2021.05.22 07:00
NEWSポストセブン
脳出血で治療中の清原翔、病状報告 「話せるようになった」証言も
脳出血で治療中の清原翔、病状報告 「話せるようになった」証言も
 脳出血で療養中の俳優・清原翔(27才)の病状が、所属事務所のスターダストプロモーションの公式ホームページで報告された。 清原は185cmの長身に涼し気な表情が印象的で『MEN’S NON-NO』モデルとして芸能界デビュー。その後、俳優業にも進出し、2019年にはNHK連続テレビ小説『なつぞら』、翌年も『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)など人気ドラマへの出演が相次いだ。この2月11日から上映される映画『ファーストラヴ』にも出演している。 そんな人気俳優を病魔が襲ったのは昨年6月。外出先で体調不良を訴え、都内の病院に緊急搬送。診断の結果「脳出血」の症状が見られたため緊急手術を受けた。当時、詳しい病名などは明らかにされず、「命に別状はないものの、予断を許さない状態が続いている」として、療養することだけが発表された。 それから何の報告もないまま8か月が経過したが、今回、ついに病状が明らかにされた。スターダストによれば、〈清原は2020年6月12日に感染性心内膜炎による脳内出血を発症し、緊急手術を行いました。その後複数回の手術を経て、現在は体調も安定し、脳に関しても異常はないとの診断結果を受けております。また、現在復帰に向け、医師の指導を受けながらリハビリに専念しております〉という。 明日、2月2日は清原の28歳の誕生日だ。それを前に、復帰への強い決意を表したかったのかもしれない。清原の知人はこう語る。「歩き回れるほどではありませんが、言葉でのコミュニケーションは取れています。今は筋肉の回復を待っている状態です。本人は少しでも早く復帰したい、という思いで、懸命にリハビリを頑張っています」 復帰時期は未定だが、今回の病状報告に、ファンはほっと胸をなでおろしているに違いない。【以下、事務所発表内容の全文】<清原翔に関するご報告> 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 現在療養中であります弊社所属の清原翔につきまして、近況をご報告申し上げます。 はじめに、清原の急な病気療養に伴い、ファンの皆様ならびに関係者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。また、緊急入院後のご報告が遅くなりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。ご家族と相談し、本人が静かに治療に専念できる環境づくりを優先しており、このようなタイミングでのご報告とさせていただきました。 清原は2020年6月12日に感染性心内膜炎による脳内出血を発症し、緊急手術を行いました。その後複数回の手術を経て、現在は体調も安定し、脳に関しても異常はないとの診断結果を受けております。 また、現在復帰に向け、医師の指導を受けながらリハビリに専念しております。 これまでファンの皆様ならびに関係者の皆様から励ましのお言葉、お手紙、千羽鶴などの贈り物をいただきまして誠にありがとうございます。清原も皆様のあたたかいお気持ちに大変深く感謝しております。 復帰に向けてもうしばらくお時間をいただくかと存じますが、また皆様に元気な姿をお見せできるよう、今後も本人、ご家族と共に前向きに取り組んでまいりますので、どうかお待ちいただけますと幸いです。 なお、報道関係の皆様におかれましては自宅周辺や実家、親戚、医療機関などへの取材行為はご遠慮いただき、引き続き温かく見守ってくださりますようお願い申し上げます。 今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願いいたします。2021年2月1日株式会社スターダストプロモーション
2021.02.01 12:00
NEWSポストセブン
山田裕貴、「謂れなき中傷」を跳ねのけた俳優業への覚悟
山田裕貴、「謂れなき中傷」を跳ねのけた俳優業への覚悟
 気が付けば、山田裕貴が毎クールのようにドラマに出演している。来年1月からは、主演ドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK総合)と、『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』(フジテレビ系)の出演作2本が同時期に放送されることが決定。2011年に特撮ドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビューした山田だが、30歳でついにブレイクを果たした。 山田の知名度を一気に上げたのが、2019年に放送されたNHK連続テレビ小説『なつぞら』だろう。同ドラマにおいて、山田は、広瀬すず演じるヒロインの幼馴染・小畑雪次郎役を好演。雪次郎の三枚目なキャラクターは「かわいい」と人気を集め、彼をメインにしたスピンオフドラマ『十勝男児、愛を叫ぶ!』が制作されるに至った。 かつては元プロ野球選手・山田和利の息子として紹介されることが多く、「親のコネ」と謂れなき中傷を受けることもあったという山田。しかし、現在の活躍ぶりを見るに、いまや山田の父親が誰か知らないファンも大勢いるのではないだろうか。 若手俳優界に造詣が深く、山田の俳優活動を追ってきたというライターの西森路代氏は、印象深かった山田の役どころをこう振り返る。「『海賊戦隊ゴーカイジャー』に出演後、『GTO』や2013年にCS放送フジテレビTWOで放送されたドラマ『イタズラなKiss~Love inTOKYO』などに出演していて注目していましたが、個人的に忘れられないのは脚本・演出を前田司郎が手掛けた2016年の舞台『宮本武蔵(完全版)』での主演でした。 2015年に始まり映画化もされた『HiGH&LOW』シリーズでは、鬼邪高校のアタマである村山良樹役を演じました。山田さんは、村山という役を自分のものにし、成長させるのと同時に、俳優としての存在感もどんどん増していって、ある意味、このシリーズに出演する俳優たちに『自分も“第二の村山”になろう』と思わせたのではないかと思います。 2019年は、朝ドラ『なつぞら』の雪次郎役で広く知られることになりましたが、劇団イキウメの前川知大が脚本・演出を手掛けた舞台『終わりのない』で主演を務めるなど、充実した1年だったのではないでしょうか。同年末に取材した際に、山田さんは『新人賞っていつまで獲れるのかな』と言われていましたが、その直後、まさに『終わりのない』で文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞を受賞しました。舞台を見た一観客としても納得の受賞でした」 西森氏が続ける。「今年は、1月に『SEDAI WARS』『ホームルーム』(いずれもMBS)のふたつのドラマで同時に主演。特に小林勇貴監督の『ホームルーム』では、表向きはさわやかな人気者なのに、女子生徒へのいじめを自作自演し、そのことで女子生徒から頼りにしてもらおうとしているストーカー教師という、一言で説明しただけでは、なかなかその真意が伝わりにくい、ある意味難しい役を演じました。この作品では、山田さんが倒錯した愛情を抱いた主人公の気持ち悪さ、罪深さ、加害性などをしっかりと演じきったことで、ただ“センセーショナル”なだけで終わらないものになっていました。 泥臭い役やカッコ悪い役にも果敢に取り組む姿が良いなと思える俳優なので、今後もいろんな役を演じてほしいですね」 山田は2017年7月13日、〈ほんとちょっと前までは電車賃どうしようとか飯どうしようとか7年経って、いろいろお仕事もやらせてもらって、充実させてもらって、贅沢は出来ないけど普通にごはんが食べられる。友達と一緒に普通に飯が食べられる。幸せだなぁって今言葉が漏れたから呟く。(笑)感謝だ。ありがてぇ〉とツイートしていた。正統派イケメンである山田だが、ひと筋縄ではいかない役柄を演じる機会が多かった。しかし、その経験が大きな武器となり、現在では、人気と実力を兼ね備えたカメレオン俳優として評価されている。 しかし、山田が公言する“最終目標”は、「死んだときにニュースになるような俳優、緊急速報で出る俳優」だ(「Yahoo!ニュース」インタビュー記事での発言より)。道のりは順調とはいえ、その壮大な目標からすると、まだ旅の序盤と言えるのかもしれない。人生を賭けて俳優業に挑む彼は、今後どんな役柄を演じていくのか? “長く推す”楽しみのある役者だ。●取材・文/原田イチボ(HEW)
2020.11.24 16:00
NEWSポストセブン
清原果耶、浜辺美波、富田望生… 今をときめくU-25女優8人
清原果耶、浜辺美波、富田望生… 今をときめくU-25女優8人
 新型コロナウイルスによる影響で放送を見合わせていた新ドラマが続々と放送され始めている。そんな新ドラマや、次期放送予定のドラマで注目されているのが、若手女優たちだ。すでに大活躍しているU-25女優を紹介する。◆清原果耶(かや・18才)2015年『あさが来た』(NHK連続テレビ小説)で女優デビュー。2019年に山田孝之がプロデュースした映画『デイアンドナイト』のヒロイン役に抜擢。オーディションでは、清原の演技に山田は喜びのあまり涙したとか。京王電鉄のCMではギターを手に透明感ある歌声で、名曲「雨にぬれても」を披露。女優として貫禄あふれる演技力はもはや別格!?◆浜辺美波(19才) 長澤まさみを輩出した東宝シンデレラオーディションで2011年にニュージェネレーション賞を受賞し芸能界入り。2017年にベストセラー小説の実写化映画『君の膵臓をたべたい』で、膵臓病を患う主人公を演じ、涙ぐみながらも微笑む姿に心打たれた人も多い。夏放送予定の新ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)では横浜流星とW主演が決まっている。◆富田望生(みう・20才) ポップな衣装に身を包み、気持ちのいい食べっぷりを見せた『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)で桃子を演じた富田。映画『ソロモンの偽証』(2015年)に出演し、役作りのため15kg太ったという努力家。話題を呼んだドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)の出演や、連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)で主人公の親友役を演じ、確かな演技力で唯一無二の存在感を弱冠ハタチにして確立している。『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)で木曜レギュラーに加わるなど今後バラエティーでの活躍も期待!◆小芝風花(23才) 最終回を迎えた『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)の苺役で迫真の告白シーンを見せ話題となった小芝。2011年に『ガールズオーディション2011』でグランプリを受賞し芸能界入り。映画『魔女の宅急便』(2014年)で主役・キキを演じて、ブルーリボン賞新人賞などを受賞し一躍話題に。連続ドラマ初主演の『トクサツガガガ』(NHK)では特撮ヒーロー好きの個性的なキャラクターを演じるなど、シリアスからコミカルまで幅広い役をこなす注目株!◆堀田真由(22才) 2015年にドラマ『テミスの求刑』(WOWOW)で仲里依紗(30)の妹役として女優デビュー。社会現象にもなったドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)や連続テレビ小説『エール』(NHK)など話題作に多数出演。雑誌『non-no』専属モデルも務めるなど、同性からの支持も高い。“美少女タレントの登竜門”ともいわれる『ゼクシィ』CMガールに今年抜擢され、可憐なウエディング姿を披露し話題に。◆森七菜(18才) 新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』で約2000人の中からオーディションを勝ち抜きヒロイン役として注目された森。映画『ラストレター』では広瀬すず(22)の妹役で出演し、主題歌も務め歌手デビューを果たす。『オロナミンC』のCMキャラクタ―に起用され、10代らしい若さ弾ける姿にパワーをもらえたという人続々。◆吉川愛(20才) 5才でドリンク飲料のCMに出演。ドラマ『山田太郎ものがたり』(TBS系)に出演するなど子役として活躍するも、学業を優先するため2016年に引退。翌年、ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)で復帰し、“恋つづ”で優等生ナース役を好演。子役時代からの演技力の高さにさらに磨きをかけた吉川の活躍から目が離せない!◆白石聖(21才) 高校生の頃、原宿の竹下通りでスカウトされ芸能界入りしたシンデレラガール。ドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)の怪演が話題に。ドラマ『だから私は推しました』(NHK)では、自分に自信を持てない地下アイドルを演じ、役の幅広さと存在感を発揮した。スキンケアブランド『キュレル』(花王)のCMでは、透明感のある美肌も披露。撮影/浅野剛、平野哲郎、矢口和也※女性セブン2020年7月16日号
2020.07.07 07:00
女性セブン
(撮影/小彼英一)
渡辺麻友、メンバーとの交流は皆無 悩み相談できなかったか
「心と体を休めて元気になってほしい」。元AKB48の「まゆゆ」こと渡辺麻友(26才)が6月1日に引退を発表したことを受け、AKB48時代の先輩の高橋みなみ(29才)は、自身のラジオ番組でこう気づかった。 渡辺は2006年、中1のときにAKB48に加入。2014年の選抜総選挙で1位になるなど中心メンバーとして活躍し、2017年12月31日の『NHK紅白歌合戦』を最後に卒業。その後は女優としてドラマや舞台で活躍したが、最近は露出が激減していた。「昨年のNHK連続テレビ小説『なつぞら』を最後にテレビ出演がなく、昨年9月には“皆様に満足いただけるようなコンテンツの更新ができなくなった”という理由でファンクラブを休止。SNSの更新も新年の挨拶以来5か月止まっていました。今年2月には音楽特番『UTAGE!』(TBS系)でアシスタントとして出演する予定が、それも欠席してしまった」(テレビ局関係者) だが、決して“干された”わけではなく、引退は所属事務所の発表通り「健康上の理由」からだという。「朝ドラ出演後、業界内での評価はうなぎのぼり。実際、いくつかの連ドラ出演のオファーが入っていましたが、体調面を理由に断ることが続いていました。事務所社長は所属タレントのケアに手厚い人で、体調の回復を見守りつつも、本人から“引退”の言葉が出たら、無理に引き留めることはしないというスタンスだったようです」(芸能事務所関係者) 周囲では渡辺の“異変”の兆候を感じ取っていた人も少なくなかったようだ。「彼女は完璧主義なところがあり、こだわりが強く、“アイドルサイボーグ”などと揶揄されていた。だが、こだわりを言葉にして伝えることが苦手で、少しでも自分の考えと違う点や不満が出てくると、パニック状態に陥ることもありました」(現場スタッフの1人) 周りのスタッフは渡辺のそうした面を理解しているので、渡辺が何か伝えようとするたびに撮影を止め、本人に確認しながら撮影を進めることもあったという。「卒業後は、“ようやく人間になれた”と笑っていましたが、そのギャップに苦しんでいたようです。アイドルの王道を歩んできただけに、AKB48時代のファンが望む『まゆゆ』といまの『渡辺麻友』との間に、大きな隔たりがあることで引き裂かれる思いだったと聞いています。プライベートでは芸能界どころかAKB時代のメンバーとも一切交流がなく、昼食を一人で食べている光景をよく目にしました。悩みを打ち明ける業界人はいなかったのでしょう」(前出・テレビ局関係者) まだ26才、人生はこれからだ。※女性セブン2020年6月18日号
2020.06.05 07:00
女性セブン
吉沢亮「つけ麺にハマって10か月」たどり着いたスープの味は
吉沢亮「つけ麺にハマって10か月」たどり着いたスープの味は
 東京都に外出自粛要請が出る前の3月中旬の午後、帽子を目深にかぶってマスクという姿で現れたのは、女性ファッション誌『ViVi』で「国宝級イケメンランキング1位」に選ばれた俳優・吉沢亮(26才)である。 カウンターとテーブル席で20席ほどのラーメン店に1人で入り、手慣れた様子で券売機を操りメニューを選ぶ。カウンターに着席し5分でつけ麺が出されると、まるでテレビ番組のグルメリポートのように、スープを右から左からと凝視した後に、「うん」とうなずく。麺をスープにくぐらせると、おいしそうに音を立ててすすった。そんなプライベートの素朴な一面に、偶然居合わせた男性客は驚きを隠せなかったという。「帽子をかぶって、少ししか顔が見えなかったですけど、吉沢さんでした。ここは駅から離れた場所にあって、ラーメンフリークが集まる名店。よく知っているなぁと思いました。スマホを見ながらの“ながら食い”をすることもなく、黙々とラーメンと向き合っている姿を見て、この人はホンモノだわ、と思いました」 吉沢は、つけ麺にハマって10か月ほどが経つという。昨年の撮影現場で一緒に仕事をした関係者は「当時は魚介スープが好みと話していましたね」と明かす。この店は、その魚介スープに、エビの出汁も加える「ピリ辛のつけ麺」が名物。常連客によると、吉沢は混む時間帯を避けてたびたびこの店を訪れているという。このスープの味がかなり気に入っているようだ。吉沢は、昨年秋には情報番組で「今、めちゃくちゃラーメン、特につけ麺に突然ハマりまして、3日に1回のペースで食べています」と、前のめりに告白していた。 昨年のNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』で大ブレークして、来年には渋沢栄一の半生を描くNHK大河ドラマ『青天を衝け』でも主演する。スター街道を邁進中の吉沢だが、自己評価は高くない。 かつてのインタビューでも「(身長171センチで)スタイルも別に良くないし、優柔不断で声が小さくて、顔しかイケてないんです(苦笑)。中身がイケメンじゃなくてダメ男な部分しかないです」と謙遜していた。人見知りで交友関係も広くはないという。たしかに、この日の“つけ麺ランチ”も1人で、食後はすぐに帰宅していた。映画の試写会イベントでは「休みの日もずっと家でマンガを読みながら酒を飲んでるだけ」と語っていた吉沢。そんな庶民派なところが、好感度の秘密なのかもしれない。
2020.04.15 16:00
NEWSポストセブン
永野芽郁
朝ドラ女優がCMに引っ張りだこの理由、企業の思惑と時代背景
 メディアの調査・分析を行うニホンモニターの『2019タレントCM起用社数ランキング』(2019年1月~11月)によれば、男性の年間首位は嵐の相葉雅紀と櫻井翔、お笑い芸人のサンドウィッチマン、俳優の西島秀俊が10社。女性は、16社という驚異的な数字を誇る渡辺直美が年間首位に輝いている。女性の2位以下のラインナップを見ると面白いことに気が付く。 有村架純、齋藤飛鳥(乃木坂46)、白石麻衣(乃木坂46)、広瀬すずが12社。土屋太鳳が11社。綾瀬はるか、川栄李奈、清野菜名、中村アン、吉田羊が10社。芦田愛菜、新垣結衣、浜辺美波、松岡茉優、吉岡里帆らが9社。木村文乃、高畑充希らが8社という具合に、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)にヒロインを含め重要な役柄で出演経験のある女優が少なくないのだ。 実際、朝ドラの影響は大きく、2018年前期の朝ドラ『半分、青い。』で主演を務めた永野芽郁は、同年下半期以降、野村證券、カネボウ「Free Plus」、味の素「クノール カップスープ」という具合に立て続けにCM出演本数を伸ばし、昨年末からは長らく石原さとみがCMキャラクターを務めていた英会話イーオンのCMキャラクターにも就任し、6社となっているほど。同様に、2017年後期の朝ドラ『わろてんか』で主演を務めた葵わかなも、2018年以降、JA全農あきた「あきたこまち」、日本中央競馬会(JRA)、AOKIと短期間でCM本数が増加し、現在は6本。朝ドラ以降、まさに“飛ぶ鳥を落とす勢い”と言える。 なぜ朝ドラ女優は、CMと親和性が高いのか。「NHKに対する世の中の信頼度があります」と説明するのは、企業や商品のブランディングを手掛けるコピーライターのこやま淳子氏。クライアントからの信頼度が、出演していない女優と比べまったく違うと続ける。「朝ドラ効果と相乗して女優も活躍する、売れるという成功パターンが見えているので、クライアントとしては起用しやすい。また、仮に知らなかったとしても、『朝ドラに出ているんですよ』と言えることで、『だったら大丈夫か』と思わせる力があります」 朝ドラ女優という看板が、水戸黄門の印籠よろしく、クライアントには絶対の効果を発揮するというわけだ。しかも、「その効果は、主演に限ったことではない」と唱えるのは、ドラマウォッチャーでもあるコラムニストの吉田潮氏。「有村架純は、『あまちゃん』(2013年)で小泉今日子演じる主人公の母親の若かりし頃を演じて人気に火が付いた。また、高畑充希は『ごちそうさん』(2013年)出演時点で、その演技力と歌唱力が大きな話題を集めていました。二人ともその後、『ひよっこ』(2017年)、『とと姉ちゃん』(2016年)で主演を務めますが、人気を確かなものにしたのはサブとして出演していたとき」 土屋太鳳も、『おひさま』(2011年)、『花子とアン』(2014年)ではサブ役だったが、その後、『まれ』(2015年)で主役の座を射止めている。「『純と愛』に桐野富士子役で出演した吉田羊は、主人公・純の先輩で接客指導担当という役でした。陰があるけどクールな姉御肌という役柄は、その後の彼女のイメージを作り上げた一因にもなっています。彼女も、朝ドラ以降、急激にCM本数が伸びた一人です」(吉田氏) 必ずしも主演である必要はなく、朝ドラでインパクトを残す役柄であれば、CMをはじめ、その後も安定して活躍する可能性が高いというわけ。◆東京オリンピック・パラリンピックも影響? さらに、世相も無関係ではなさそうだ。英会話スクール・AEONを運営するイーオン広報課・山田佳奈さんはこう語る。「基本的に当社のCMキャラは、メインターゲットである20代~30代前半の若い女性にとって身近な若い女優が起用されます。だからこそ今回は永野芽郁さんにお願いしました。これに加え、シニアの方々の英語ボランティアニーズが高まっていることもあって、シニア層にも認知度が高いキャラクターを求めていました。朝ドラに出演されている方は、幅広い年齢層から人気が高く、また認知度もあります。そういった意味では、永野さんは当社のイメージに最適な方だと思っています」 今年は、東京オリンピック・パラリンピックが控えている。シニアも参加可能な国際系ボランティアも増えているだけに、英会話スクールにとってキッズからシニアまで重要な顧客と説明する。 そして、マーケティング的な面においては、2019年のAEONのキーメッセージは「この教室が、セカイの入り口」。永野がスクールの中に入り、その雰囲気や授業の様子を紹介する内容だが、自然体で自分の言葉で語ることができるキャラこそ適任と考えた。山田さんはこう語る。「楽しそうな雰囲気で仲間と一緒に学びたい人にはスクールがあっているのだと思います。これを体現するのが朝ドラ女優なのでしょうね。常に努力をするイメージがありますしリアリティのあるかわいさと、親しみがあります」 お酒の弱い女性や年配者からの支持の高い梅酒、その代表格であるチョーヤ梅酒のCMは、過去に高畑充希、比嘉愛未、宮崎あおいが出演し、現在は倉科カナ、夏菜らが出演するように、朝ドラ女優率が高い。幅広い年齢層に訴求しなければいけない商品は、朝ドラ女優が最適解になっても不思議ではないだろう。 また、 幅広い年齢層から人気が高いということは、それだけ親しみやすさもあるということ。現在の日本中央競馬会(JRA)のCMは、土屋太鳳、葵わかな、高畑充希が出演し、男性陣も松坂桃李(『わろてんか』)、中川大志(『おひさま』『なつぞら』)、柳楽優弥(『まれ』)という朝ドラ出演者デカ盛りマシマシ状態である。彼ら彼女たちが出演することによって、公営ギャンブルに親しみやすさをもたらしていることだろう。今後、少子高齢化が進み、幅広い層をターゲットとした商品が増えたとき、朝ドラ女優のCM出演本数はより増加するかもしれない。  前出のこやま氏は、「NHKの目利きはすごい信頼度があると思います。みんなが好きになるような魅力を持った人を発掘するのが上手」と語る。「朝ドラって紆余曲折を経て成長していく、頑張っていくストーリーです。そのため、最終的にシニア層を含めた多くの視聴者がファンになることが約束されています。しかも、その時点ではコストパフォーマンスもいい。広告の予算の面においてもとてもメリットが高い。今年から朝ドラに出るよ、来年出るよ、というタイミングを狙って提案し、広告に登場するタイミングでは、人気が出ている。そういう人は、広告的にも魅力的です」
2020.01.21 16:00
NEWSポストセブン
2020年はこの2人が輝く!?(時事通信フォト)
川口春奈vs二階堂ふみ NHKヒロインの対照的な期待値
 2020年、芸能界で最大のチャンスをつかんだのはこの人だろう。沢尻エリカの薬物スキャンダルで急遽、大河ドラマ『麒麟がくる』(1月19日放送開始予定)の濃姫の代役に抜擢された川口春奈(24)だ。「時代劇未経験のため、一時は“本当に務まるのか”と心配された。しかし、セリフはほぼ完璧に覚え、時代劇の所作もみるみる上達している。最近は現場にも溶け込み、好きなお笑いやモノマネの話題で周囲を和ませることもあるようです。“多少の失敗は仕方がない”と、スタッフたちも温かい目でサポートしています」(NHK関係者) 川口にはこのチャンスをフイにできない事情がある。「低視聴率女王」の汚名返上がかかっているのだ。「川口は2013年、主演した『夫のカノジョ』(TBS系)が3%台の視聴率しか取れず、わずか8話で打ち切られた黒歴史がある。それからしばらく大役から遠のいていたため、今回の抜擢が勝負所だと思っているのでしょう。並々ならぬ決意を感じます。昨年11月に写真週刊誌で熱愛が報じられた総合格闘家の矢地祐介とも、忙しくて会えない日々が続いているようです」(別の芸能関係者) 一方、NHKのもうひとつの看板である「朝の連続テレビ小説」に賭けるのが二階堂ふみ(25)だ。3月30日放送開始予定の『エール』に、窪田正孝演じる主人公の妻役で出演する。 演技派として知られ、すでに数々の受賞歴があるにもかかわらず、自らオーディションに応募してヒロインを勝ち取ったことでも話題になった。「最近の朝ドラは『なつぞら』の広瀬すず、『スカーレット』の戸田恵梨香と、人気・実績を重視したヒロイン選びが続いている。NHK局内でも、今回の二階堂への期待は相当なものがあるようです。 しかし、今回は彼女もいささか勝手が違う。これまでの出演作では影のある女性だったり、濃厚な濡れ場があったり、個性的な役柄を演じることが多かった。しかし朝ドラでは視聴者にわかりやすく、親しみやすい演技が求められる。役どころも作曲家の夫を前向きにさせる明るい陽気な性格。新境地が求められそうです」(同前) 期待値の低かった女と、期待値が高すぎる女。飛躍するのはどちらか。※週刊ポスト2020年1月17・24日号
2020.01.04 07:00
週刊ポスト
注目俳優・鈴鹿央士が振り返る広瀬すずとの“運命の出会い”
注目俳優・鈴鹿央士が振り返る広瀬すずとの“運命の出会い”
 映画デビュー作『蜜蜂と遠雷』で天才ピアニスト役を演じ、報知映画賞など数々の新人賞受賞やノミネートが続く俳優界の新星・鈴鹿央士(すずか・おうじ 19才)。まるで子犬のような愛らしい瞳をキラキラ輝かせる。「『蜜蜂と遠雷』は何もかもが初体験でした。当時のぼくは芸能界のことを何も知らずに飛び込み、目の前のすべてが新鮮でワクワクが止まらなかった! あのまっさらで天真爛漫な役はあの時の自分だからこそできた気がします」(鈴鹿・以下同) もともと芸能界を夢見る少年ではなかった。高校2年生の時、通っていた学校で偶然映画の撮影があり「芸能人に会いたい」とエキストラに参加。そこで“運命の出会い”が。映画に出演していた広瀬すずの目にとまりスカウトされ、高校卒業後、芸能界に飛び込んだ。「ドラマはテレビの向こうの世界、映画は劇場で見るものだったので、まさか自分がこうしてお芝居をするなんて想像もしていなくて自分でもびっくりしています」 大人気ドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』(テレビ朝日系)では飛行機の整備士を演じている。「衣装のつなぎは、エンジニアの父の仕事着なので見慣れていました。色も少し似ていて、どこか父を感じながらこのブルーのつなぎを着ています。整備士は責任が大きい仕事なので、それが伝わるよう空回りしても気合を込めてお芝居しています。今日の撮影は緊急事態が発生して全力で突進して絶叫。あんなに激しい予定ではなかったのですが、完全にスイッチが入っちゃいました(笑い)」 カットがかかると仰向けに倒れるほど体当たりの演技をみせたかと思えば、ピョンと起き上がって「楽しかったぁ」と笑う無邪気な一面も。 別の日は専属モデルを務める『MEN’S NON-NO』で早朝から夜までのタフな現場でも「楽しいです!」と声を弾ませていた。溢れる好奇心を胸に2020年1月には20才の誕生日を迎える。「いろんな場所へ出かけて、いろんな経験をして、さまざまな視点で物事を考えられるようになりたいです。そしてその考えを自分の言葉や行動にして、きちんと相手へ伝えられる人に憧れます」 少年と大人の狭間で、10代最後の鈴鹿央士の夢は膨らみ続けている。【プロフィール】鈴鹿央士/すずか・おうじ。2000年1月11日生まれ、岡山県出身。2018年にファッション誌『MEN’S NON-NO』専属モデルオーディションでグランプリを獲得。ドラマ『なつぞら』(NHK)や『おっさんずラブ -in the sky-』(テレビ朝日系)、映画『蜜蜂と遠雷』、『決算!忠臣蔵』にも出演し俳優としても活躍中。撮影/カノウリョウマ※女性セブン2020年1月1日号
2019.12.14 07:00
女性セブン
あいみょんも2年連続出場は実現せず(撮影/高柳茂)
米津玄師、あいみょん、スピッツ 「紅白出場辞退」の真相
 今年で70回目の節目を迎えるNHK紅白歌合戦。既に43組の出場歌手が発表されているが、「令和初」となるだけに、NHKは大物歌手との交渉を続けているといわれている。しかし、ある関係者はこう漏らす。「出場が確実視されていた米津玄師さん(28才)、あいみょんさん(24才)、スピッツら、目玉アーティストがリストに入っていないことに驚きました。この3組が“出場を辞退した”という情報も出ています」 米津は2018年の紅白に初出場。地元・徳島県の大塚国際美術館から生中継で大ヒット曲『Lemon』を熱唱したことが大きな話題を呼んだ。「米津さんサイドは“出ない”と明確に伝えたそうです。紅白初出場となる菅田将暉さん(26才)の『まちがいさがし』とFoorinの『パプリカ』は、どちらも米津さんが作詞作曲した曲。“米津銘柄”が多い紅白に、本人が出ないのはNHKとしては消化不良でしょう」(音楽関係者) 2019年度の「ビルボード2019年間トップアーティスト」で米津を抑えて総合1位になった、あいみょんも2年連続の出場はなさそう。さらにNHKの朝ドラ『なつぞら』の主題歌を歌ったスピッツは、初出場が既定路線といわれていたが、こちらも現状では名前がない。「彼らには早い段階でオファーがあったといわれています。現状でリスト外ということは断った可能性が高い。出場を辞退するアーティストの多くは、紅白の“拘束時間の長さ”を理由にあげるとか。リハーサルを重ね、本番での司会者との質疑応答も一字一句決まっていて、せりふを覚えないといけない。年末年始の多忙の中、紅白に多くの時間を割く必要に迫られるのです」(別の音楽関係者) 以前に比べて、紅白出場を魅力的に感じなくなったのも理由の1つかもしれない。「若い世代でテレビ離れが進んでいることもあり、出場にさほど魅力を感じないアーティストも増えているのは事実です」(芸能関係者) 出場辞退情報のある3組に取材すると、米津の事務所は「お伝えできることはありません」と言うのみ。 スピッツの所属レーベルは「オファーがあったかどうかも含め、お答えすることはできません」と答えた。 あいみょんの事務所は、期日までに回答がなかった。 12月5日の定例会見で、NHKは出場者について「ギリギリまで精一杯やらせていただきます」と繰り返したが、サプライズは起こるのか――。※女性セブン2020年1月1日号
2019.12.13 07:00
女性セブン
佐藤浩市と息子の寛一郎(共同通信社)
2世芸能人の売り出し方、「親の名前出さない」に変化
 2世タレントの“売り出し方”の戦略は、時代とともに大きく変わってきた。かつての2世タレントたちは「七光り」を最大限に利用し、いきなり主要キャストとして華々しくデビューするケースが少なくなかった。 高島忠夫・寿美花代夫妻の息子・政宏は、大学在学中に映画『トットチャンネル』で華々しくデビューし、同作で日本アカデミー賞やブルーリボン賞などの新人賞を獲得。弟の政伸も、大学在学中にNHKの朝ドラ『純ちゃんの応援歌』でデビューしている。高島ファミリーはバラエティなどにしばしば一家総出で出演しており、「芸能一家」の「親子共演」は当たり前だった。 しかし、その後は「親の七光り」が本人にとってマイナスに働くケースも増えた。高橋英樹の娘の高橋真麻もその例といえる。「2004年にフジテレビの局アナになりましたが、入局当初から『コネ入社だろ』と言って叩かれ、バラエティ番組などでイジられてばかりで、アナウンサーとしては不遇だった。しかし、2013年にフリーに転身してからは、不遇時代に磨いたバラエティ力を存分に発揮し、今や超売れっ子になっている」(フジ関係者) 松田聖子と神田正輝の娘・神田沙也加も同様だ。「13歳でデビューしたが、ステージでの母子出演も多く松田聖子の娘であることを活用してきた感は否めない。それが視聴者の反感を買ってしまった。2011年末のNHK『紅白歌合戦』に出演し、母子でデュエットした時には親の七光りなどとバッシングを浴びました」(音楽関係者) しかし、そんな神田沙也加も、女優業のかたわら声優の専門学校に通うなど地道な努力を経て、2014年公開のディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』日本語版では、見事に王女・アナ役を射止めた。「映画の大ヒットを引っさげて、その年末には再び紅白に出場し、歌唱力が絶賛された。1回目にバッシングを浴びた“リベンジ”を見事に果たしたかたちです」(同前) あるキー局関係者は「10年前あたりから2世タレントに対する、世間の空気が如実に変わってきた」と語る。「ネット全盛時代になり、『何の芸もないのに』といった2世タレントに対するバッシングが、今まで以上に世間に拡散するようになった。加えて、俳優やスポーツ選手の子供たちが続々と芸能界入りしたことで、よほどの大物の子供でない限り埋もれてしまう。親の名前で一度は使ってみるものの実力が伴わず、すぐに消えてしまうことが増えました」(テレビ局関係者) 一方で、親の名前に頼ることなく、実力をつけて成功する2世が登場してきた。「その典型例が杏と安藤サクラ」だと語るのは、ある芸能事務所関係者。「15歳でモデルとしてデビューした杏は、渡辺謙と母親が離婚で揉めていたこともあって、事務所に『父のことは内緒にしてほしい』とお願いしていたそうです。離婚成立後も、ずっと『渡辺』姓を伏せて活動を続けていました。その結果、朝ドラ『ごちそうさん』でヒロイン役を務めるまでになった」 同じく朝ドラ『まんぷく』で朝ドラ史上初の“ママさんヒロイン”となった安藤サクラも、父親が奥田瑛二、母親が安藤和津という芸能界のサラブレッドだ。「父親が監督を務めた映画『風の外側』で、主演女優がクランクイン直前に降板してしまったために代役としてデビュー。しかし、その後はどんな役柄にも果敢に挑戦して、芝居の実力を磨いてきた。親の七光りではなく、自力で這い上がってきた役者のひとりです」(映画関係者) 現在放送中のドラマに出演する2世タレントには新田真剣佑(父・千葉真一)、池内万作(父・伊丹十三、母・宮本信子)、寛一郎(父・佐藤浩市)、趣里(父・水谷豊、母・伊藤蘭)、三浦貴大(父・三浦友和、母・山口百恵)、工藤阿須加(父・工藤公康)らがいるが、そうした若手俳優のなかでも、寛一郎は父・佐藤浩市の名前を伏せたまま2017年にデビューし、同年公開の映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で日本映画批評家大賞の新人男優賞、2018年公開の映画『菊とギロチン』でキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞に輝いた実力派だ。 寛一郎という名前だけの芸名についても、インタビューで「親父のイメージがあるから、佐藤はつけたくなかった」と語っている。父の佐藤浩市も「三國連太郎の息子」というレッテルに苦しんだ経験からその姿勢を認めているという。 新田真剣佑も「世界のサニー千葉」の息子だが、芸名はあえて「千葉」姓を外した。「真剣佑も本格的なレッスンを受け、舞台や映画の端役で実績を作ってから抜擢されている。親の七光りだけでは長続きしないし、そのほうが『あんな有名人の子供なのに、努力してきたんだね』と、視聴者の共感も得やすいんですよ」(芸能事務所関係者) 渡辺徹・榊原郁恵夫妻の息子の渡辺裕太のように、「親子共演NG」を貫いているケースもある。◆テレビ局の“大人の計算” いくら親が有名人でも、実力がなければ認められなくなってきた2世タレント。だが、その他大勢の役者やタレントに比べて、彼らに大きなアドバンテージがあることも、紛れもない事実だ。「本人が親の名前を隠していても、局側は事務所から親のことを聞かされているもの。タイミングを見計らって“実は誰々の子供だった”ということを明かせば、親のファンは必ず注目してくれるし、逆にそこまで親の名前に頼ろうとしなかった姿勢をアピールすることで、視聴者からの好感度を上げることもできますからね」(テレビ局関係者) いつの間にか2世タレントが大量に出演しているその背景には、こんな“大人の計算”もあるようだ。 夏クールのドラマでも、『ノーサイドゲーム』(TBS系)に千葉真一の息子・眞榮田郷敦(まえだごうどん・新田真剣佑の弟)が出演。杏が主演を務めた『偽装不倫』(日本テレビ系)では、その杏の恋人役を『島唄』で知られる歌手、宮沢和史の息子・宮沢氷魚(ひお)が演じた。NHKの前の朝ドラ『なつぞら』にも、哀川翔の娘・福地桃子がヒロインの親友役に抜擢されるなど、たしかに2世タレントの勢いは凄まじい。2世タレント事情に詳しいコラムニストの山田美保子氏はこう語る。「日本人は家系図を大切にする文化があるし、その子の親と比較して、ああだこうだ言うのが好き。恵まれた環境にいる2世が親に頼らず努力している姿は、見ていてドラマがある。 もちろん長嶋一茂や石原良純のように思いっきり七光りを隠さない天真爛漫な2世を見ているのも、バラエティ的には楽しいのですが。役者に限れば“ストイックな2世”が求められる時代になってきました」“隠れ2世”ブームはまだまだ続きそうだ。※週刊ポスト2019年11月29日号
2019.11.19 11:00
週刊ポスト
尚家23代目投手の尚氏(時事通信フォト)
首里城火災で家宝400点焼失… 琉球王家末裔「尚家」の力
 火災で甚大な被害に遭った首里城(沖縄県那覇市)には、琉球王朝時代の美術工芸品や絵画など1500点以上の展示物が所蔵されており、今回の火災で琉球王族「尚(しょう)家」に関連する資料400点以上が焼失した可能性が指摘されている。「尚家とは琉球王国の王家・尚氏の末裔で、国宝を含む貴重な文化財を、首里城を管理する『沖縄美ら島財団』に多数寄贈してきました。焼失した可能性の高い文物の中には、『雪中花鳥図』など、17世紀の琉球王国の文化を伝える尚家伝来のものが複数あったようです」(地元紙記者) この火災を受けて23代当主の尚衞(まもる)氏は、「沖縄県民にとって精神の象徴ともいうべき首里城がこのような火災となり、深く心を痛めている。復興が早くかなうように全霊を込めて努力したい」 とする声明を発表した。彼は現在、琉球歴史文化継承振興会の代表理事を務めている。「建物は再建できたとしても、焼失した所蔵物までは復元できません。尚家は沖縄県内に複数の分家が存在しますが、みなさん一様に心を痛めていると聞きます」(同前) ちなみに、琉球王家の末裔の中には有名人もいる。NHKの朝ドラ『なつぞら』などに出演した女優の比嘉愛未が映画の舞台挨拶で、「最近、沖縄に帰った時、ひいおばちゃんから『うちは沖縄の琉球王朝の末裔なんだよ』と言われて仰天した」と告白し、話題になった。 王家の末裔たちは、日本に脈々と根付く琉球王国の歴史と伝統を守り続けながら、その象徴たる首里城の再建を願い心をひとつにしているはずだ。※週刊ポスト2019年11月22日号
2019.11.13 11:00
週刊ポスト
大ヒットシリーズとなった
田中圭、共演者とおっさんずラブ続編鑑賞会 チームワーク抜群
 秋ドラマは早くも序盤が終了し、中盤へ。バリエーション豊かな作品がそろった今クールだが、 各局がチャレンジするオリジナル作品も粒ぞろいだ。 大手ゼネコンに入社した“空気を読まないOL”を高畑充希(27才)が演じる『同期のサクラ』(日本テレビ系・水曜22時)は初回視聴率8.1%から口コミで支持を集め、4話で11.5%をマークした。ドラマ評論家の成馬零一さんが指摘する。「脚本は『女王の教室』『家政婦のミタ』『過保護のカホコ』などを担当した遊川和彦さん。ヒロインがロボットみたいなしゃべり方で思っていることをズバズバ言って、周囲を翻弄する遊川脚本の特徴が本作でも出ています。ドラマの最初に重い脳挫傷で意識不明となっているヒロインを見せて、そこにいたるまでの10年間を毎週1年ずつ描く手法も視聴者の興味をそそります」 ただしこんなクレームも。「せっかく竜星涼(26才)、新田真剣佑(22才)という若手イケメン俳優を起用しながら、同期の高畑や橋本愛(23才)に比べて、キャラが弱くてあまり惹かれない。もっと彼らに光を! また、橋本の演技がうますぎて、高畑が焦っているのが画面から伝わってきます。現段階では確かに橋本に称賛の声が集まっている中、高畑がどう巻き返していくのか、見モノです」(ドラマ制作スタッフ) 今井さんが推すオリジナル作品は、生田斗真(35才)演じる屁理屈ばかりのニートと家族とのドタバタを描く『俺の話は長い』(日本テレビ系・土曜22時)。「何の変哲もない日常なのにテンポよく描かれて、『ムー一族』(1978年・TBS系)のような古き良き時代のホームドラマを思わせるオリジナル脚本が秀逸。きちんと演技ができてコメディーも得意な生田が“ニートあるある”を好演しています」(コラムニスト・今井舞さん) 振り切った作品が続く“大人の土ドラ”枠は今回も裏切らない。『リカ』(フジテレビ系・土曜23時40分)主演の高岡早紀(46才)の「怪演」は一見の価値アリだ。「自称28才のリカが“狂気の純愛”で周囲を破滅に追いやるホラーサスペンス。高岡さんの“魔性の28才”っぷりが『クセになる』『ギャグのように怖い』と騒がれています」(テレビ誌記者) 9日からリカが大谷亮平(39才)をターゲットにする第2部が始まる。 2日に1話目の放送が始まったばかりの『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系・土曜23時15分)は初回から衝撃展開を見せた。「前作で大きな爪痕を残しすぎた林遣都(28才)の降板が決定し、“牧ロス”が叫ばれていた本作。しかし、一話目の千葉雄大(30才)とのキスシーンや、戸次重幸(46才)が絶叫するシーンに早くも心を奪われた人が続出したらしく、製作スタッフは安堵しています」(前出・ドラマ制作スタッフ) 初回放送日にはこんな会も開催されていた。「都内のレストランで、主演の田中圭さん(35才)、千葉さん、戸次さん、MEGUMIさん(38才)らが集まり、初回の鑑賞会が開かれていたそうですよ。in the sky編もチームワークは抜群のようです」(テレビ局関係者) 意外にも印象が薄かったのは『スカーレット』(NHK・月~土曜8時)。戸田恵梨香(31才)演じるヒロインが女性陶芸家を目指し力強く生きる姿を描く。視聴率は前作の『なつぞら』『まんぷく』と比べて苦戦しているが、朝ドラの王道である「ヒロインイビリ」がたまらないと指摘するのはドラマ評論家の吉田潮さんだ。「最近の朝ドラの主人公は恵まれすぎていたけど、やはり視聴者が見たいのは追い込まれたヒロインが困難を乗り越える姿。本作は初回から父親の借金を一家が抱える内容で、“スカーレット、キタ~!”と心が躍りました。10代を演じる戸田さんにも違和感はありません」(吉田さん)  王道をゆくか、わが道をゆくか。秋の夜長はドラマとともに。※女性セブン2019年11月21日号
2019.11.09 16:00
女性セブン
番組公式HPより
波瑠vs高畑充希 秋ドラマ「女性の葛藤物語」の勝者は?
 女性の生き方について考察するドラマはトレンドの一翼を担っている。もちろん、多様性が叫ばれる時代の空気と不可分ではない。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 今期のドラマにおいて注目の2作品。よい意味でライバル同士とも言えるのが『G線上のあなたと私』(TBS系火曜午後10時)と『同期のサクラ』(日本テレビ系水曜午後10時)でしょう。テーマ性やメイン視聴者層も共通するものがあります。描かれているのはいずれも「自分らしく生きていくにはどうしたらよいのか」ということ。こうした時代だけに、多くの人々の関心に届きそうです。『G線上のあなたと私』はバイオリン教室で出会った稽古仲間の、人間関係や恋愛をからめつつ、主人公・也映子が生き方を探っていく物語。也映子に波瑠、主婦・幸恵に松下由樹、そして朝ドラで一久さんとして登場した新進気鋭の中川大志の三人組。 中でも、見所の一つが中川さんの演技でしょう。朝ドラ『なつぞら』ではヒロインの夫役でしたが、あまりに良い人すぎてちょっと物足りなかった。しかし、それも一久さんという役柄の話。今回中川さんが演じている理人は、不器用で内向的で思いを胸一杯に抱えている大学生。そんな理人を、中川さんは的確に演じています。 ご本人もまだ21才ながら、甘すぎない。チャラくない。腰が据わっていて落ち着きも感じさせる。役者としてのこれからに、期待を抱かせてくれています。第3話で見せた「シャッタードン」シーンに胸キュン視聴者が大騒ぎとなりましたが、それもこれも理人の内向的で抑え目の演技を、まずはしっかり演じ切ったことが、効いています。 それに対して相手役・波瑠は、役者としてちょっともの足りないかも。也映子のキャラクター設定自体が宙ぶらりんということでもありますが。 婚約を破棄されたアラサーで「私前に進めてる?」「本気の好きって何?」といつも自信の足りない也映子。居酒屋では酔って大泣きし、無職から職探しを始め、何とか自分の居場を手に入れたい、と願うモラトリアム。シリアスでもラブコメでもなくまさしく宙に浮いている感覚を、波瑠さんにはぜひ新しい魅力的演技として見せ切って欲しいものです。 ドラマの撮影場所にはバイオリン教室、カラオケ、居間……と室内セットが多用されているのもやや単調。経費削減策なのか変化に乏しい印象です。物語のテンポも今一つ、主人公たちの話題も狭い人間関係に終始しがち。 それもそのはずで、原作者・いくえみ綾さんは「劇的なことはおこらない」と言っています。ドラマ化ついて「日常生活の一コマにチクッとキラッと心に引っかかることがあれば幸いです」とコメントしている。そう、「キラッと心にひっかかる」シーンをもっともっと見せて欲しい。今後の展開を見守りましょう。 一方、『同期のサクラ』はそれとは対照的に、セリフも人物設定も激しい。脳挫傷で意識が戻らないサクラ(高畑充希)が病院のベッドに横たわる姿から毎回始まり、1話で1年、10年間を振り返るという仕掛け。遊川和彦脚本によるオリジナル作だけに構成的です。 10年間というスパンを描くけれど、サクラだけほぼ変わらない。他の人たちはどんどん変わっていく。つまり「サクラ」を定点とした人間観測ドラマと言えるのかもしれません。 サクラは“私には夢があります”が決めセリフ。ふるさとの離島と本土を結ぶ橋を架ける、という夢のために大手ゼネコンに入社。しかし、企業に入った割には空気を読まず。過激なコトバをバシバシ言ってくれる。その弾丸トークに視聴者は胸すっきりという、いわば常識という枠をぶち破っていくトリックスター役なのでしょう。 直球で本音を出しすぎて失敗してしまったり、反対にうまくコトバで伝えることができないという、コミュニケーションが苦手な人がたくさんいる時代です。そのあたりで視聴者の共感を呼ぶ設定が、実に秀逸。そのためか第4話の視聴率は、初の二桁11.5%に伸びてきました。 しかし。毎回一つだけ浮かぶ素朴な疑問。なぜそこまで違和感があり嫌な思いをしながらも、みんな会社を辞めないのか。辞めてはいけないのか。結局、組織に守られながら正義を吐き、組織に順応していく過程を見せられているような気がしないでもない。 まあそんな固いこと言わず、ドラマが視聴者のストレスのガス抜きになればいい、ということかもしれません。いや、遊川氏の脚本ですからまだ序の口、これから破壊的展開が用意されている? 今後も目が離せません。 と、2つの作品を見ていて、つい思い出されてしまうドラマがあります。前クールの『凪のお暇』。こちらもやはり会社や組織の中で人間関係に悩み、自分の居場所を探しとうとう外へ羽ばたいていく、という一人の女性の葛藤物語でした。凪やまわりの人々が見せてくれた、繊細で柔らかくて微妙な心の揺れと迷い、そして壁を乗り越えていく勇気を、また新しい形でドラマの中で味わってみたい。そのあたり今期のドラマにまだ物足りなさを感じているのは私だけでしょうか? 今後におおいに期待しましょう。
2019.11.05 16:00
NEWSポストセブン

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女性セブン
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佐賀大学“お嬢様部”の活動実態を直撃取材!「お嬢様の定義をお教えしますわ」
週刊ポスト
1980年、田中派の総会で挨拶をする田中角栄(写真/共同通信社)
鉄の結束を誇った田中角栄軍団、「みんな田中ファン」指導力に心酔した議員や秘書たち
週刊ポスト
今は「芸人部署」に所属している久代萌美アナ
久代萌美、亀井京子アナも 女子アナ獲得の吉本、テレ東のエースアナにも注目
NEWSポストセブン
公務に邁進されている(6月、東京・港区)
佳子さま「公務に積極的」になられた背景に「皇籍離脱」「結婚」か
女性セブン
亜希
亜希 陰から見守る元夫・清原和博と息子達との「父子鷹」
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
披露宴での志摩ノ海と元関脇・逆鉾の長女・清香さん(時事通信フォト)
故・逆鉾の長女が結婚で後継者確定も名門・井筒部屋再興への“高いハードル”
週刊ポスト
クルマ、ギター、アート、スケートボードにもこだわる
長瀬智也、英国のバイク誌に登場 悠々自適な暮らしに「所ジョージ化している」の声
女性セブン
京都の街を歩く舞妓のイメージ(写真/イメージマート)
元舞妓の〈16歳飲酒〉〈お風呂入り〉告発に、花街関係者も衝撃「未成年飲酒には厳しく対応しているはず」
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン
不祥事を理由に落選したはずなのに、比例で復活されては…(左は塚田一郎氏、右は中川郁子氏/写真=共同通信社)
「不倫路チュー」「USBは穴に…」失言・不祥事で落選しても比例復活するゾンビ議員たち
週刊ポスト