2019年、「オーガニックひよこ豆」を原料とした手作り味噌の料理教室を開催

医師を辞め、淡路島に移住。「自給自足」の生活を探る

 そして関さんは医師を辞め、アメリカ・西海岸に移住し、大学院でさらに食について勉強することを決意した。しかし、折も折、コロナ禍によって渡米は頓挫せざるを得なくなった。

 そして現在、関さんは、淡路島に移住し、現地で自給自足の生活を送ろうとしている。

「アメリカへの移住が延期になったので、もうしばらく日本でできることをしよう、と次に住む場所を探していたら、日本でも有機農法や自給自足の生活を送っている仲間が淡路島にいて、それで、本当に急なんですけど、自分も循環型のライフスタイルを送りたいと思い、移住を決めました。

 本当に、いろいろあったなかで思うのは“自分の幸せ”を知ることの大切さです。いまの日本の女性に伝えたいことがあるとしたら『思い込みを外していきましょう』ということ。いま不自由を感じていて、好きなことができないと思っていても、実は、何からの制限も受けているわけじゃないし、自由なんですね。ダメなことなんてなくて、自分次第なんです」

 移住にあたって荷物を整理し、「自分の小学生時代の作文記事を見直した」と関さんは言う。

「お医者さんは辞めちゃったけど、“人を幸せにしたい”というのは、あの頃とまったく変わっていないんですよね」

 そう語る関さんの屈託のない笑顔が印象的だった。

◆取材・文/宇都宮直子 取材協力/落合絵美 写真提供/関由佳さん

※女性セブン2020年6月25日号

表現淡路島に移住。自給自足生活を追求するなかで「人生のパートナー」と出会った。同じシェアハウスにいた年下の男性(31才・右)だ

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