「石原プロで受けたものは、ちゃんと始末しようと思っています」とも語った

「石原プロで受けたものは、ちゃんと始末しようと思っています」とも語った

 俳優を続けられないという苦悩のなか、さらに大きなショックが神田を襲った。昨年12月18日、聖子との間に生まれた長女・神田沙也加さん(享年35)が、滞在先の北海道・札幌のホテルで転落死したのだ。

「神田さんと沙也加さんが一緒に暮らしたのは、神田さんと聖子さんが離婚した1997年までで、沙也加さんは当時10才でした。しかし、その後、聖子さんが別の男性と再婚と離婚を繰り返したこともあり、沙也加さんは継父と深い関係を築くこともなく、父親と呼べるのは神田さんだけでした。

 プライベートでもよく一緒に食事に出かけていました。沙也加さんがライブや舞台に出演するときは、神田さんは忙しい合間をぬって見に行っていましたし、2017年に開かれた沙也加さんの結婚式では、新婦の父として一緒にバージンロードを歩きました」(神田の知人)

 沙也加さんが2018年に出版した著書『Saya Little Player』(マガジンハウス)に、神田はこんな直筆メッセージを寄せている。

《パパが何処に居ても 見えなくても 沙也加を愛しているよ》

「お互いの誕生日には電話を欠かさず、沙也加さんは亡くなる数時間前にも、数日後に控えた神田さんの誕生日を祝う電話をしていたんです」(前出・神田の知人)

 愛してやまない娘との突然の別れによって、神田がどれほど深い心の傷を負ったのか。昨年12月21日、聖子とともに沙也加さんの密葬をすませた神田は、火葬場で異例の会見を行った。泣き崩れる聖子に胸を貸しながら、神田はただじっと悲しみに耐えた。その会見の4日後、神田は年内最後の放送となる『朝だ!生です旅サラダ』に生出演した。

「番組終了後、神田さんを気遣って誰も言葉を出すことができず、スタジオ内は静まりかえっていました。すると神田さんが『どうしたの。まだ何かあるの』と自分からツッコミを入れたんです。そして『おれは大丈夫。来年も頑張ろうね』とほかの出演者らに声をかけた。

 みんな神田さんにつられて笑顔になりましたが、泣きたいほど苦しかったのは神田さんのはず……。責任感が強い人で弱みは見せたことがない。でも、ここ最近は個人事務所の整理を含め、“終活”を始めたという話も聞いていました」(別のテレビ局関係者)

 やはり、店じまいというわけか──10月上旬、都内の自宅から出てきた神田に個人事務所の閉鎖について尋ねると、穏やかな口調でこう答えた。

──個人事務所閉鎖の理由は?

「石原プロモーションも6月に閉めた(登記上は今年6月に閉鎖)ので、それと一緒に閉めました。ぼくは石原プロオンリーですから」

──神田さんが引退するのでは、という声もあります。

「アッハッハ(笑い)そういうことではなく。常に石原プロに準じてね」

──『旅サラダ』は今年30周年を迎えた。その区切りで神田さんが卒業するのではないかといわれています。

「いまのところそれは(ありません)。石原プロで受けたものは、ちゃんと始末しようと思っています」

関連記事

トピックス

氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
《大谷は誰が演じる?》水原一平事件ドラマ化構想で注目されるキャスティング「日本人俳優は受けない」事情
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
パリ五輪への出場意思を明言した大坂なおみ(時事通信フォト)
【パリ五輪出場に意欲】産休ブランクから復帰の大坂なおみ、米国での「有給育休制度の導入」を訴える活動で幼子を持つ親の希望に
週刊ポスト