この“ネタ”の洗礼を受け入れられなかった女優さんはほかにも複数名いらっしゃいました。ちなみに前述の明石家さんまサンは、いまでもしのぶサンとの“ネタ”を話すことで知られています。その都度、電話でクレームを言うしのぶサンに、さんまサンは一言、「ウケんねん」と(苦笑)。これはすでに離婚しているから許されているにほかなりません。
私には「サービス精神にあふれるお笑い芸人は女性に優しい」という持論があります。どんなタイプの共演者のトークでも隅々まで拾ってあげて、ツッコんであげて、フォローをしてくれるのがお笑い芸人さんたち。
そうした様子にビビビ(古くてすみません)ときて交際、結婚に至る“パターン”が多かったものです。が、そうした夫婦が危機に陥る最大の理由は、「私だけのあなたじゃなかったの?」ということだったと聞いたことがあります。
日頃から飲み会が多い芸人さん。先輩から誘われれば行くのが当然だし、そうした機会を少なくしてしまうと(さんまサンでさえ、つまらなくなってしまったのだから)危機感を覚えることもあったそうです。うまくいきませんね(ため息)。
さらに夫の政治家転身のタイミングで離婚されたのは、かとうかず子サン(65才)でした。それでも2022年12月の宮崎県知事選挙には、かとうサンが“サプライズ応援”に駆け付けました。“夫婦”とは、わからないものではあるのですが……。
もちろん、うまくいっている女優×芸人夫婦もいるのです。アンジャッシュの渡部建サン(50才)と佐々木希サン(35才)は、あれだけのスキャンダルを乗り越えて、佐々木サンは4月、第2子を出産! 立派すぎますね。もう1組、南海キャンディーズの山里亮太サン(46才)と蒼井優サン(37才)も昨年8月、第1子が誕生! この2組には何とかジンクスを破っていただきたいものです。どうか、お幸せに……。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2023年6月29日号