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エアコンやテレビのスイッチをこまめに切のは節電にならない

 まだまだ暖房費がかかる季節。しかし、エアコンが節電対策の大きな落とし穴のひとつだと、節約アドバイザー・和田由貴さんは語る。

「無駄な電気は使わないようにと、部屋が暖まったらスイッチを消し、冷えてきたらまたつけるのは節約にはなっていないんです」

 実は、エアコンの最新機種全般には部屋が暖まったときに省エネ運転する機能がついているため、こまめにスイッチを切ることが逆効果になってしまうケースが。

「エアコンは立ち上がり時の約10分間が最も消費電力が大きく、設定温度に達すると消費電力は小さくなります。6畳用の最新機種で消費電力を比べると、立ち上がり時と安定時とでは消費電力に4倍の差があります」(東京電力くらしのラボG・山口絵美さん)

 つまり、こまめにスイッチを消したりつけたりしすぎると、立ち上がり時の消費電力量がかえってかさむことになってしまうので要注意。また、知っておかなければならないのは、薄型(デジタル放送対応)テレビの新常識。

「昔のテレビはコンセントをこまめに抜くことにより年間300円程度節電できましたが、いまのテレビは待機電力がほとんどかからないため年間10円しか変わりません。それより逆に、コンセントを抜くと、電子番組表のデータが消えてしまい、再取得をするまでに1回90円前後の電気代がかかってしまうんです。つまり毎日コンセントを抜いてしまうと1か月で約2700円も高くなってしまうんですよ」(和田さん)

※女性セブン2010年10月28日号

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