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猛暑で絶好調だったガリガリ君 地元で地域貢献していた

 今年の夏は猛暑でアイスバー「ガリガリ君」が品薄になるなど絶好調だった赤城乳業だが、創業者は故・井上栄一氏。1913年生まれで1931年「広瀬屋商店」創業。1961年、現社名に変更。1992年逝去。

 同社の歴史を振り返ってみると、1964年に出した『赤城しぐれ』は、初めてのかき氷カップアイスとして大ヒット。その後、“片手で食べられるアイス”として1981年に発売された『ガリガリ君』は、今や年間3億本の出荷を誇る国民的アイスキャンデーとなっている。

 深谷市議会議長を務め、地元政界の顔でもあった創業者の井上氏だが、実に謙虚な人柄だった。「60年代に出した初期のアイスの名は『アイスベター』。会社が常に成長過程にあることを意識したネーミングだったのです」(同社専務の井上孝二氏)

 地域のスポーツ振興に力を入れた井上氏。その流れを汲んで、同社は埼玉で開催される国際少年サッカー大会の協賛をしている。また、来年“30歳”を迎えるガリガリ君の着ぐるみが深谷警察署の一日白バイ隊員を務めるなど、地域貢献の姿勢は、創業者が亡くなった現在も変わらない。

※週刊ポスト2010年11月5日号

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