芸能

K-POPが日本進出する理由 日本の音楽市場は韓国の30倍

KARA、少女時代、東方神起、BIBANG、超新星…、昨年吹き荒れた“第2次韓流ブーム”は、今年もまだまだおさまる気配はない。過酷なレッスンを受け、激しい競争を勝ち抜いてようやくデビューする韓流アイドルたち。日本のアイドルとはどう違うのだろうか。

「日本の場合も倍率の高いオーディションに合格して訓練を受けてデビューする人もいれば、街でスカウトされてデビューする人もいる。その点では韓国とあまり変わりません。ただ、圧倒的に違うのはデビューまでの時間ですね」

というのは、日韓両国の芸能界事情に詳しい芸能レポーターの駒井千佳子さんだ。日本でもジャニーズ事務所のメンバーのように小さいころから訓練を積んでデビューするグループもあるが、ほとんどは事務所に所属すると即デビューすることが多いという。

「韓国はデビューまで数年の訓練は当たり前。そのうえで“完成品”として世に送り出します。一方、日本のアイドルは芸能事務所にはいったら即デビューし、“原石”のまま芸能活動をさせて、ダンスや歌の実力は芸能活動のなかで磨いていくシステムですね」(前出・駒井さん)

こうした違いが生み出される理由に、両国の社会背景の違いがある。

日本の音楽市場は世界第2位の規模で、CD総売上は韓国の30倍に達する。日本の場合、国民全員に支持されなくても一部のファンをつかめば充分な収入を得ることができる。しかし音楽市場が小さい韓国では、トップスターになることがアイドルとして稼ぐための絶対条件となる。韓国の芸能事情に詳しいラジオDJの古家正亨さんもこう語る。

「韓国は音楽をネットから違法ダウンロードする人が多く、コンサートやイベントは無料招待制で行われることが多いため、音楽で稼ぐということが難しい。韓流アイドルが将来を考えたら、日本や中国などへの海外進出が必要となります。だからこそ、まだデビューも決まっていないころから、日本語などを猛勉強するのです」

※女性セブン2011年1月20・27日号

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