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東電に泣きつかれた菅首相の汚染水放出は最悪の判断と大前氏

2011.05.20 16:00

震災対応のまずさを批判される菅直人政権。本当のリーダーがいないのはもちろん、今の民主党政権は、リーダーシップ以前の問題だと経営コンサルタントの大前研一氏は指摘する。 * * * 菅首相は、意思決定の方法そのものが間違っている。リーダーとし

震災対応のまずさを批判される菅直人政権。本当のリーダーがいないのはもちろん、今の民主党政権は、リーダーシップ以前の問題だと経営コンサルタントの大前研一氏は指摘する。

* * *
菅首相は、意思決定の方法そのものが間違っている。リーダーとして絶対にやってはいけないことをたくさんやっている。

一例は、福島第一原発からの低濃度放射能汚染水の海洋放出を認めたことだ。

菅首相は、汚染水が溜まって処理に窮した東電に泣きつかれ、「よし」と言ってしまったという。これは一国のリーダーとしては最悪の判断だ。なぜなら、海洋放出がすべて政府の責任になってしまうからである。

本来、菅首相は自分で意思決定するのではなく、政府、東電、原子炉を設計・製造したGE(ゼネラル・エレクトリック)や東芝、日立製作所、さらには周辺の漁民や近隣諸国の政府関係者、エキスパートも加え、海洋放出以外の方法がないか徹底的に検討させて、それでも海洋放出やむなしという結論となったら、初めて「よし」と言うべきだった。

これは、責任回避ではない。叡智を集めて、熟慮に熟慮を重ねたけれども代案は見つからなかった、という既成事実を作り、したがって私としてはそれを受け入れざるを得ない、という手順を踏むことによって国内も世界も納得し、リスクを最も小さく抑えることができるのである。

それを短期間でできるかどうかが、リーダーかどうかの分かれ目と言ってもよい。

※SAPIO2011年5月25日号

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