女性特有の病気のなかでも発症する女性が多いといわれる子宮内膜症。まったく無症状の人もいるが、強い月経痛のあることが多く、痛みがある場合、年齢を重ねるほど症状が重くなるのが特徴。月経時の症状以外では、性交時に痛みがあるほか、排便痛を伴う場合もある。
子宮内膜症とは、本来、子宮の内側にしかない内膜とよく似た組織が、それ以外の場所にできてしまう病気だ。
「子宮内膜ではがれた組織や血は、月経とともに排出されますが、それ以外にできると排出されず、痛みなどが表れます」と成城松村クリニック院長・松村圭子さん。
では、治療法はというと、妊娠・出産を望むかどうか、年齢などで治療法は変わってくる。子供をつくる予定がなく、月経痛が耐えきれないほど激しい場合や再発を繰り返すときは子宮と卵巣を摘出することも。妊娠を望む場合は、子宮と卵巣を温存する手術を行うか、痛み止めやホルモン剤などで治療を行うことに。
「月経をコントロールして痛みを抑えるために鎮痛剤や低用量ピルを服用するなどの方法もありますので、気になる場合は受診を」(松村さん)
※女性セブン2011年6月23日号