国内

女性の応募もあった「成人合宿」 放火や暴行恐れ無期限延期

 主催者が意図した「性革命」の実現は、ひとまず先送りとなってしまった。本誌5月27日号で取り上げた「成人合宿」が、8月29日の開催を待たずして、早くも無期延期となったのだ。

 確かに何から何まで前代未聞の試みだった。性交経験のない男女、つまり「童貞」「処女」の大学生・大学院生を対象に、2泊3日でセックス実習を行なう。そのうえ初体験の“実習相手”は抽選で選ばれ、参加費用は15万5500円という驚きの合宿セミナーなのである。

 本誌が報じてからというもの、ネットなどを中心に大きな議論の的となった。「性に積極的になれない若者にとっては朗報」といった好意的なものから、「初体験をカネで買うのか」「管理売春に問われかねない違法行為だ」という否定的なものまで様々な意見が飛び交った。合宿を主催するNPO法人「ホワイトハンズ」の代表・坂爪真吾氏がいう。

「成人合宿は新潟市での開催を予定していたのですが、新潟県警から“抗議がたくさん来ている”と連絡を受けました。警察と相談したところ“違法かどうかは判断できない”とのこと。

 しかし、万が一ですが、事務局に放火されたり、スタッフが暴漢に襲われる可能性は否定できないと指摘された。スタッフの身の危険を考えると、無期限延期にせざるを得ませんでした」

 無期延期を決定した時点で、女性数人を含む総勢10数名の応募があったという。

「受講希望者に無期延期の旨を告げると、“残念だけど、少しホッとした”というメールが届きました。希望者たちが面白半分でなく、真剣な考えを持って応募してきたことがよくわかります」(坂爪氏)

※週刊ポスト2011年7月1日号

関連キーワード

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン