ライフ

「世界の山ちゃん」の手羽先を使い学術的な骨格標本製造可能

居酒屋の手羽先を使って骨格標本を作ってみた

夏休み真っ只中!……というわけで思い出すのが小学校時代の夏休みの自由研究だが、いま「大人の自由研究」が話題になっている。どこにでもあるもので手軽に科学の威力を実感でき、しかも子供に「凄い!」といわせる優れもの。

その中のひとつとして、『大人のワクワク実験 インドア編』(小学館)にも収録されている「理系の2人のデザート『手羽先骨格標本』」にチャレンジしよう。居酒屋の定番メニュー「鶏の手羽先」を食べるだけではなく、残った「骨」でアートしてしまおうという実験だ。これが意外に楽しく、出来あがりもリアルにイケてます!

* * *
【材料】
■手羽先■ネット■歯ブラシ■コップ■入れ歯洗浄剤■ホットボンド■除光液(アセトンを含有するもの)■マニュキア■針金■真鍮管■木の台座■はさみ■皿■コンロ■鍋■カッター■ピンセット■ペンチ

【実験方法】
【1】食べ終わった手羽先の骨をネットに入れ、鍋に入れてお湯で30分ほど煮る。
【2】ピンセット、歯ブラシ、カッターなどを使い、骨に残っている肉をキレイにこそぎ落とす。11個(若鳥は9~10個)のパーツを確認する。
【3】除光液をコップにあけ、油膜を除去するため骨を30分浸す。
【4】入れ歯洗浄剤に30分浸し、漂白する。
【5】見本(『大人のワクワク実験 インドア編』参照)を見ながらホットボンドで骨を繋ぎ合せていく。
【6】3cmに切った真鍮管を木の台座にホットボンドで固定。手羽先骨格標本の下の部分に針金を巻き付けその先を真鍮管に指して完成。
【7】マニュキアやプラモデル用塗料で着色すると更にリアルになる。

この実験のポイントを『大人のワクワク実験』の著者で東京学芸大学附属高校教諭の岩藤英司先生が解説してくれた。

「博物館とかに飾ってある骨格標本、あれを自宅で作ってしまおうという実験です。実際にやってみると2時間以上かかりますが、ついさっきまで食べていた単なる焼き鳥が、学術的なアートに変身するんです。奥さまもお子様も感激必至だと思いますよ。ただし、軟骨の部分は食べてしまう恐れがありますから、慎重に(笑い)。更にバージョンアップを狙うなら、豚足もあります」

なお、今回の実験は、手羽先で有名な居酒屋「世界の山ちゃん」で許可をとったうえで行なったが、前述した通り、実験には時間がかかる。お店の迷惑にもなるので、標本作製は自宅で行なうのがよいだろう。

撮影■太田真三

関連記事

トピックス

田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(中央)
《父・修被告よりわずかに軽い判決》母・浩子被告が浮かべていた“アルカイックスマイル”…札幌地裁は「執行猶予が妥当」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま入学から1か月、筑波大学で起こった変化 「棟に入るには学生証の提示」、出入りする関係業者にも「名札の装着、華美な服装は避けるよう指示」との証言
週刊ポスト
藤井聡太名人(時事通信フォト)
藤井聡太七冠が名人戦第2局で「AI評価値99%」から詰み筋ではない“守りの一手”を指した理由とは
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン