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父が代筆した息子の絵の宿題 子供っぽくていいと先生褒める

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回の報告は、ご主人(38歳)がスポーツ用品メーカー勤務の奥様(35歳)。小学4年生の息子さんがいます。

 * * *
 息子には絵心がないっていうか、絵や工作が苦手で嫌いなんです。夏休みの絵の宿題も提出できず、先生から「年内一杯でいいですから、ご家庭で指導して描きあげさせてください」という通知が。

 主人が「キミが息子の代わりに描けよ。下手さ加減は小学生クラスだから、バレないだろう」というので、「失礼ね、絶対にイヤ!」と断わると、「オレだとうますぎるからなァ。でも、『玄人はだしだ!』と先生に感心されて、2学期の通信簿がアップしたらいいか」だって。

 絵を描く姿なんて一度も見たことないのに、「具象(不肖)私が具象画を」とか「ユトリロの魅力はやっぱり、白色だとユットリロ(ゆってるぞ)」とか、得意の駄洒落を連発しながら、完成させた主人。

「さァ、パパの力作だ。学校中で『隠れた天才画家がいた!』と驚かれるかもしれないぞ」と、自信満々で息子に絵を渡しました。

 翌日帰宅すると、「先生からほめられただろ?」「うん」「やっぱりな」「『デッサンは変だけど、子供っぽさが出ていていい』って」「こ、子供っぽさ!?」「うまくなるにはこれからの努力次第だって。頑張ってね、パパ!」。

 主人は「自分のことなのに、これだもんなァ、ユトリロ(ゆとり)教育の弊害かな?」って、だからァ、駄洒落はいいの!

※週刊ポスト2011年10月21日号

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