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2011.11.12 07:00  週刊ポスト

元タカラジェンヌはうつ病や認知症になりにくいとの調査結果

白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によると、宝塚歌劇団のOGの女性たちは、うつ病や認知症になりにくいという。以下、白澤氏の解説だ。

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女優の黒木瞳さん、大地真央さん、真矢みきさん、天海祐希さんなど宝塚出身の女優さんは、何歳になっても若々しい。最近の研究によると、外見が若々しい人は介護のリスクが低く、ボケにくいと報告されている。果たして宝塚出身の宝塚歌劇団OGの皆さんは、高齢期も若々しく健康長寿を全うできるのだろうか。

自らも宝塚歌劇団OGで神戸大学大学院医学研究科を修了した桝谷多紀子博士は、宝塚OGとの交流を通じて、若い頃の歌やダンスの練習が高齢期に認知症予防に良い影響を及ぼしているのではないかと考えた。

博士は宝塚歌劇団OG組織「宝友会」会員から無作為に選んだ宝塚OGと一般女性の計124人に言葉の復唱や計算をしてもらって認知機能を評価、更に31人に脳MRI(磁気共鳴画像装置)で海馬の容積を測定、また全員の咀嚼力などの口腔機能をチェックした。

その結果、精神状態に関するアンケートでは、宝塚OGはうつ状態になりにくい傾向にあることがわかった。脳MRIでは、海馬の容積が一般女性よりも大きく、認知機能検査でも認知機能が保たれていることが示されたのである。

ほかにも、一般女性では残された自分の歯の数が少ないと日常生活の活動性が低下する傾向が見いだされたが、宝塚OGでは、この傾向は見られなかった。桝谷博士は若い頃の宝塚での10年以上の舞台教育経験がその後の人生において、「生きがい」や「前向きに生きる」ことにつながったのではないかと分析している。

※週刊ポスト2011年11月18日号

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