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香川で修業した主人 理想のうどんは「つきたての餅」の食感

『讃岐うどん 蔵之介』の「九条ねぎと鶏ゆずうどん」

年末といえばやっぱり蕎麦だけど、うどんも食べたいよね。……というわけで、雑誌『料理王国』元編集長・土田美登世氏がセレクトした『讃岐うどん 蔵之介』(東京・高田馬場)の「九条ねぎと鶏ゆずうどん」を紹介します!

* * *
材料は小麦粉と塩と水だけなのに、うどんの歯ごたえは打つ人によって千差万別だ。『讃岐うどん 蔵之介』の主人・大山浩さんが打つうどんはほどよい弾力が魅力である。「つきたての餅のような、噛んだときに跳ね返るくらいのうどんが理想」と、大山さんは話す。

修業を積んだ香川の水質と同じになるようにと特殊な機械を設置し、塩、小麦粉と合わせて練って寝かせる。仕込みは朝。その日の湿度と温度を感じながら、配合や練り具合、熟成具合などを微妙にコントロールしながら理想のうどんに仕上げる。

讃岐らしく「ぶっかけ」もいいが、この時期は体の温まる「九条ねぎと鶏ゆずうどん」がお勧め。茹でたてのうどんに、香川の伊吹島でとれたいりこと昆布でとった出汁を注ぎ、揚げたて熱々の鶏の天ぷらに生の九条ねぎをたっぷりのせる。仕上げにはゆずを添えて。心地よい食感だけでなく、豊かな香りにも心弾む一品だ。

■『讃岐うどん 蔵之介』の「九条ねぎと鶏ゆずうどん」 750円

【住所】東京都豊島区高田3-7-15 -1F
【営業時間】11~14時(土は11時半~15時半)、17~20時半(土は~19時半。月火のみ夜は休み)
【定休日】日、祝
【カード】不可

JR高田馬場駅から徒歩6分の讃岐うどん店。讃岐うどんに魅せられた関東出身の主が香川の人気店『山田家』で5年間修業した後、2007年に開店した。つまみも酒も充実しているので、日本酒とともに肴をつついてうどんでしめるという楽しみ方もできる。「生醤油うどん(650円)」「ちく玉天ぶっかけうどん(850円)」もお勧め。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2011年12月16日号

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