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幹事多数請け負う男 ウケる「テッパン」忘年会開始挨拶伝授

 どうしても理解できないことをするからといって、夫をバカと決めつけるのはどうか。じっくり聞けば深い考えがあるかもしれない。千葉県に住むWさん(43)は、忘年会の幹事に没頭する食品メーカーに勤務する夫(40)が理解できないようで…。

 * * *
 年末はうちの夫がいちばんイキイキするとき。「もう、忙しくてまいったな~」なんてホント、うれしそう。夫が忙殺されているのは忘年会の幹事役。会社の部署はもちろん、町内会に同窓会がふたつ。ジム仲間に飲み屋仲間。そのすべての幹事に自ら立候補したっていうんだから呆れるわ。

 さらにここ数年は“忘年会イブ”とか“忘年会の反省会”と称してきりがないの。「今年はイブイブもやってくれっていわれて、いや、まいった、まいった」なんて、リッパなバカよ。

 土日の休みは、ネットでいいお店がないか、何時間も検索して、ノートに必死にメモしてる。「たいへんだな~」とかいいながらうれしそうなのがよくわかんない。この前もね、「幹事は店選びと、料金、場の空気感がポイント」と得意げに私に語るの。

 最初のあいさつで「そうです、私が『東京ラブストーリー』でおなじみの“かんじ”です」っていうのがテッパンらしい。

 それに対して周りから「それはカンチだろ!」っていうツッコミがはいるんだって。ほんとどこが面白いのかよくわかんないけど、これが夫のいう「空気感」らしい。

 でも、最近は「空気が読めないヤツが増えてきた」とかで、私とか高校生の息子に「ウケるギャグない?」って聞いてきたの。

 おもしろがって息子が「ラブ注入じゃない?」って教えたら必死に練習始めちゃった。「ハートは、こうか?」って何度もいうから「それよりゲッツって両手を出せばバカ受けだよ」っていうと、それも。当たり前だけど、スベりまくったらしい。

※女性セブン2012年1月1日号

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