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企業が欲しいのは“夏のTUBEと冬の広瀬香美”の両ブランド

いま、売れ筋商品の“季節感”が変化しつつある。その風物詩、鍋はカレーやトマトなど、ベースを洋風に変化させることで、夏でも楽しめるものになった。サントリーは、ヱスビー食品とコラボした“ラー油鍋に角ハイボール”を打ち出し、年中楽しめることをアピールしている。

あの虫さされのムヒは、夏のかゆみ止めとしてだけでなく、冬場の乾燥を防ぐクリームの機能をうたう。

「『冬にもMUHI』というCMを作ったのですが、多くの人から意外でしたといわれました。やはり夏のイメージが強いのでしょうね。現在は乾燥からくるかゆみを抑える『ムヒソフトGX』、指のヒビをケアする『ヒビケア』、そして足のヒビをケアする『ヒビケアFT』と、冬の主力商品が3つもあります」(池田模範堂・池田欣史専務)

従来の夏のイメージが強いだけに、冬のブランドへの転換は容易ではない。流通ジャーナリストの金子哲雄氏が語る。

「欲しいのは、歌手で喩えるなら“夏のチューブ”と“冬の広瀬香美”、その両方です。ムヒには圧倒的なブランド力がある。それを持ってすれば、乾燥にもムヒ、そして冬にもムヒへのブランドイメージの定着は、それほど難しくはないですね」

※週刊ポスト2012年1月1・6日号

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