ライフ

おじさん婚活 実はCA、OL、銀座ホステス入れ食いと体験作家

なぜ今、男も女も結婚できないのか。「婚活」の裏側をルポした『婚活したらすごかった』(新潮新書)の著者、石神賢介氏に結婚できない男女の実態を聞いた。(聞き手=ノンフィクション・ライター・神田憲行)

* * *
石神賢介氏は1962年生まれのバツイチのフリーライターで、「石神」は婚活用のペンネームである。話し方は穏やかで優しそうな風貌。でも背はそんなに高くなく、お腹もしっかり出ている普通の「おじさん」である。

――婚活で何人くらいの女性と出会いましたか。

石神:いまも婚活中なんですが、6年間で100人くらいですかね。お付き合いまでしたのは15人くらい。普通のOLさんからCA、銀座のホステスさん、声優さん、フリーアナウンサー……歳は24歳から40代まで。いちばん長く付き合ったのは、30代後半の巨乳のバツイチOLさんかな? それでも四ヶ月くらいしか持ちませんでしたけれど。

――本でも「凄くいい女」と付き合ったりしているのに、なぜダメなんでしょう?

石神:うーん、やっぱりセックスだけではダメだということでしょうか。巨乳のOLさんとは、ベッドの上では楽しいのですが、他の会話が続かない。テレビドラマの話ばかりされるんですけれど、こちらはまったく見ていなかったり。

仕事が忙しいと、毎週同じ番組を見るのは無理ですからねえ。世代差もあるんでしょうが、野坂昭如も大瀧詠一も知らない女性もいました。作品を知らないのではなく、名前も知らない。

――会話以外ではどんな理由がありますか。

石神:性癖もあります。CAでドMの人がいたんですが、髪の毛引っ張ったりののしったり、プレイ内容について行けませんでした……。でも、その夜は、彼女の指示にしたがって、頑張ってやりましたけれど……。

また、まったく無名ですが、声優の人もいて、彼女のアニメ声といちご模様のパンツに萎えちゃって。ベッドの上の相性って、実は難しい(笑)。

――変な話ですが、そういう女性をキープしつつ他を当たるということは出来無いんでしょうか。

石神:そういう半端な付き合い方は許してくれないんですよ、婚活女性は(笑)。結婚が前提のお付き合いですから(笑)。出会って一ヶ月で「結婚するか決めろ」と迫ってきたり、銀座のホステスさんとか凄くいい女なんですが、毎日会うことを要求される。

こちらの事情なんてお構いなしでしたから。ほかにも、伊東美咲そっくりの美人で元CAのエステティシャンさんともお付き合いしましたが、とにかく常にネガティブで、発言がすべて後ろ向きで一緒にいるとぐったりしてくる(笑)。

「自分の人生にはもう何もいいことはなさそう」みたいなことをずっと呟き続けるんです。いくら美人で魅力的な仕事してても、一緒に暮らしていくのは難しいですよね。

――でも失礼ながら普通のルックスで、40代で自由業というのは婚活のスペックとしては不利な条件ですよね。それでなぜそんなに女性とお付き合いできるのでしょうか。

石神:婚活してみてわかったんですが、婚活市場に「普通」の男性が少ないんです。普通に女性と会話できるような人なら、婚活で、いわゆる“入れ食い”になる可能性も高いかもしれませんよ。(続く)

関連キーワード

関連記事

トピックス

「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン