ライフ

野菜・果物ジュースでアルツハイマー病発症リスクが76%減少

白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏によると、アルツハイマー病発症と、野菜・果物ジュースの摂取量に大きな相関があるという。以下は、白澤氏の解説だ。

* * *
年末年始に暴飲暴食し、体重が増えてしまって後悔している人も多いだろう。そこで今年こそはダイエットしたいと誓う人に向けて、無理せず続けられる「食べすぎない4つのコツ」を解説したい。

その4つの習慣とは、【1】一口30回噛む、【2】野菜から食べる、【3】朝食は抜かない、【4】食べ放題、飲み放題の店に入らない。

なぜ野菜から食べるのか? 理由は単純で、野菜はカロリーが少ないので、野菜で満腹になれば自然とカロリー制限が実践できるからだ。野菜には食物繊維やビタミン、ミネラルやフィトケミカルなど健康維持に必要な栄養素が豊富に含まれているが、これらの成分はカロリーが少なく、エネルギー源にはならないのである。

米国テネシー州ナッシュビルのバンダビルト大学のキ・ダイ博士らはワシントン州キング郡に在住の日系アメリカ人1836人を9年間追跡調査し、どのような食事を摂っている人がアルツハイマー病を発症し、どのような食事の人が予防できたのかを調べた。

その結果、野菜・果物ジュースを週に1回未満しか飲んでいなかった群では、517人中30人がアルツハイマー病を発症したのに対し、3回以上野菜・果物ジュースを飲んでいた群では、785人中22人しかアルツハイマー病を発症していないことが分かった。

さらに、週1~2回飲んでいた群では、257人中11人がアルツハイマー病を発症していたことから、週3回以上野菜・果物ジュースを飲むことによって、発症リスクを76%、週1~2回飲むことにより発症リスクを16%減少させることができると推論したのである。

週に1~2回の野菜・果物ジュースでは不十分で、毎日の摂取こそがアルツハイマー病の予防には必要だということ。ビタミンC、ビタミンE、βカロテンによる予防効果は確認されなかった。サプリではなく複数の野菜・果物の摂取が重要なのである。

※週刊ポスト2012年1月27日号

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン