ライフ

針仕事で家計支えた103歳の女性「100年なんてアッという間」

現在103歳の舘岡寿美子さん

100歳を超えた「現代の仙人」200人を撮影したことで知られる写真家・小野庄一氏が、写真展「新しい百歳、古い百歳、あなたも元気百歳!!」を開催中だ(1月25日まで)。ここでは小野氏が切り取った舘岡寿美子さん(103歳)の笑顔と人生を紹介しよう。

* * *
舘岡寿美子さんは、東京・浅草で生まれ、5歳まで婆やに育てられた。24歳の頃、建設省に勤務する3歳年上の夫と結婚。3男3女の6人の子供に恵まれる。夫は仕事の都合で単身赴任することが多く、お姑さんと一緒に着物を仕立てる針仕事で家計を支えた。

毎日1枚以上の着物を仕立て、「縫って縫って縫いまくりました」と当時を振り返る。つい最近まで娘たちの着物の直しをしていたというから驚かされる。

90歳過ぎまで琴のサークルに加わり、演奏旅行でハワイに行ったという。今でも気が向くと『六段』や『千鳥』を弾く。「100年なんてアッという間。婆や、両親、夫の両親、長男の嫁……皆に優しくしてもらい、幸せと幸せが鉢合わせの人生です」。

最近は近所を散歩したり、落ち葉掃除や庭の草取りをして過ごしている。

写真■小野庄一

■小野庄一写真展 「新しい百歳、古い百歳、あなたも元気百歳!!」
1月25日(水)まで開催中。
【料金】無料
【時間】10~18時(最終日15時まで)
【場所】アイデムフォトギャラリー「シリウス」
【住所】東京都新宿区新宿1-410 アイデム本社ビル2F

■iPhone & iPad電子写文集アプリ「元気百歳になる方法」(無料)、「百歳王『笑顔の時』」(85円)配信中――100人を超える百寿者の笑顔と元気のコツを楽しめる

※週刊ポスト2012年2月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン