ライフ

相手を幸せにするホルモン 授乳時に分泌されるものとの説明

震災後、人々の「助け合い」の精神への注目も高まっているが、ベストセラー『がんばらない』の著者で諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏が、相手を幸せにするホルモン、オキシトシンについて解説する。

* * *
オキシトシンという幸せホルモンがある。自分を幸せにするセロトニンに対し、こちらは相手を幸せにするホルモンと呼ばれている。

昔から、オキシトシンは、お母さんが赤ちゃんにおっぱいを飲ませるときに出てくるホルモンだと説明されてきた。赤ちゃんがおっぱいを吸うとお母さんの脳内ホルモン、オキシトシンがたくさん分泌される。

オキシトシンが分泌されると乳腺からたくさんおっぱいが出てくるというメカニズムで、お母さんも赤ちゃんもいい循環が始まるのだ。またオキシトシンが分泌されることで、子宮も収縮して母体回復に大きく貢献するのである。

このオキシトシンは、出産・授乳期の女性にしか分泌されないと考えられていたのだが、男性、そして中高年の男女にも分泌され、大切な働きをしていることがわかってきた。体の炎症を抑えたり、胃腸の働きを活発にする。さらにはストレスの緩和にもいいという。

そして、赤ちゃんだけではなく、他の誰かに何かをしてあげたときにも分泌されるのだという。たとえば、あなたが見知らぬお年寄りの荷物を持ってあげたとしよう。そうすると、親切にされたお年寄りが喜んでくれるばかりでなく、なぜか親切にしたあなたのほうも気分が昂揚して、体調も良くなった経験はないだろうか。

分泌には、スキンシップも大事だという。オキシトシンは信頼関係を深めるホルモンでもあり、握手したり、ハグしたり…。セロトニンと同じ必須アミノ酸からできているが、口から食物を摂取して分泌させるというよりは、行動によって分泌が促されるのである。

※週刊ポスト2012年2月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン