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球界OB「キャンプ初日は夏休みが終わった小学生の気分」

2月1日、12球団の春季キャンプがスタートする。ファンにとっては「待ちに待った野球シーズンの到来」だ。もちろん、今季の活躍を誓う選手たちも同様だろう。ただし、一部の選手にとっては「監督やコーチに怒られる憂鬱な日」という思いもあるようだ。

「中日など、キャンプ初日にいきなり紅白戦を行なうチームもある。それは、“キャンプが始まるまでに体を作っておけ”という命令に等しい。またある球団では、初日に“体脂肪率が何%以上なら罰金”などという懲罰を設けたこともある。選手にしてみれば、夏休みが終わって宿題を提出させられる小学生のような気分ですね」(球界OB)

そうでなくとも、これから長丁場を戦うプロ野球選手。いくら「オフシーズン」といえども、野球を忘れて怠惰に過ごしていればいいとはいかない。そこで、選手たちは「自主トレ」に精を出す。

といっても、この「自主トレ」なる言葉は他のスポーツではあまり聞かない。「野球協約」第173条にはこんな文面がある。

「球団又は選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、いかなる野球試合又は合同練習あるいは野球指導も行うことはできない。ただし、コミッショナーが特に許可した場合はこの限りでない」

簡単にいえば、プロ野球選手はこの60日間は契約期間外となり、球団の制約から外れるということだが、かといって春季キャンプでいきなり体を動かすのでは練習メニューについていけない。だから、自主的にトレーニングに励むというわけだ(なお、新入団選手だけは球団のコンディショニング・コーチの指導のもと合同の練習が認められている)。

※週刊ポスト2012年2月10日号

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