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精神障害者の幻聴がカルタに 「うたがわれ続けて20年」他

 精神障害者のリアルな心の体験を短い言葉で表現し、「かるた」にした『幻聴妄想かるた』(医学書院刊)が話題となっている。作者は、東京・世田谷にある精神障害者就労支援施設『ハーモニー』にやってくる精神障害者たち。

 健常者には「ありえない」ことでも彼らにとっては現実。若松組という組織に監視されているという男性は、「今日も朝からついてきて、俺の足元だけ揺らすんだ」と不思議そうな顔。もちろん周りに若松組らしき人物は見当たらない。

 新澤克憲施設長はいう。

「彼らの精神の世界を障害とは縁のない人たちに伝えたい。そんな思いでかるた制作を始めました」

 若松組以外にも、肛門や内臓がなくなるという人。頭の中の情報を盗まれていると主張する人。様々な幻聴、妄想に襲われながら社会生活を送る人たちがいる。

「思わず笑ってしまうかもしれません。それでもいいと思っています。しかし一方で、妄想に振り回されて、何十年も苦しんでいる人がいることも知ってほしい。彼らがかるたを作るプロセスで体験を語り、仲間と悩みを共有することで癒されることもあるのです」(新澤氏)

 そんな「幻聴妄想かるた」の言葉をいくつか紹介しよう。

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