ライフ

無駄遣い指摘FP「よくわからない人は10万以上のPCを買うな」

春の新生活が始まる頃。学生は社会人になり、社会人には異動や転勤の人もいるだろう。生活が一新するなかで、揃えるべきアイテムとして迷う人が多いのがテレビとパソコンだ。テレビとタブレットがいいのか、パソコンとテレビが一体型になっているやつにしようか、テレビはともかく、持ち運ぶことを考えるなら立派なノートにするべきか、一体どう選べばいいのか? そんな疑問に応えてくれるのが、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏である。同氏はパソコンの選び方について、「使用期間を考えろ!」「全部入りにするな!」と指南する。以下、伊藤氏の解説だ。

* * *
 そもそも、実際にパソコンを使いこなせている人はそんなにいないのではないだろうか。「あったら使うかも」は販売員の誘惑に一瞬ひっかかっているだけで、結局使わないことも多いもの。はがき作成ソフトは年賀状のときくらい使うとしても、動画編集とか、やたらショッピングサイトに誘導するソフトとか、最初から入っていて、しかも削除できないものがあるなどというパソコンは買わないほうがいい。だったら、ネットなどで購入できる「直販モデル」(カスタマイズモデル)で、自分が本当に必要な機能だけを選べば良い。

 余分なものをくっつけて意味があるのか? それが“悪さ”をして、他の動作に不具合が生じないのか? 挙げ句、こちらが忘れている間にバージョンアップなど始まった日にはたまったものではない。

 初めてのものを買うときというのは、とりあえず「全部入り」にしようとする人が多い。それは無駄。まず自分がパソコンで何をしたいのかを考えるのはもちろんだが、もうひとつ考えるべきポイントがある。使用期間である。どのくらい使ったら、自分として「もう十分使った」といえるだろうか? 例えば大学生活の間だけなのか、単身赴任の間に家で使う専門なのか、等々。

 ここで「自分の使い方を考えろといわれても、メールもするしネットもするし、仕事でも使うし、何をどれだけ重視すべきかよくわからない…」という社会人がパソコンを選ぶときに絞って考えてみよう。

「よくわからない」人は、まずノート型。といっても据え置きタイプではなく、持ち運べるものだ。持ち運べたほうが、何かと幅が広がる。そして余分なソフトがなく、Corei5以上といったハイスペックなものを買えば良いだろう。その際、薄さ、カッコ良さも重視したい。何故なら、重くて分厚いようなPCで持ち運ぶことが億劫になっては、ちょっとした空き時間に仕事を片付けることもできず、外での仕事のやる気も失せ、時間の無駄だからだ。商機も逃す。さらにカッコ良かったら注目を集める。なんでも見た目はいいほうがトクなことは、説明するまでもない。見た目が気に入らないと、結局よく使わないままに次のPCが欲しくなってしまうことは必須である。

 とはいえ、失敗しがちな買い物は、見た目につられすぎて、使い勝手が異常に悪いもの。買ったものの履きにくい靴、見た目はカッコイイけれど洗いにくいやかん、こういったものは本当に無駄。パソコンも同様。パソコンにおける使い勝手とは、つまるところ起動の速さとキーボードの打ちやすさに集約されるだろう。マウスホイールが使いやすいとなお良い。その意味では、最近各社から出てきているウルトラブックは選択肢としてアリだ。薄い。軽い。余分なものがない。高性能。大きさも大切で、小さすぎる画面はストレスの元。13インチは欲しいところだ。

 ああだこうだ言ってきたが、結局何が「買い」なのか? 

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン