前述の理由で、Corei5以上、起動の早いSSDを搭載するウルトラブック一択。次に値段。これは10万円以下で収めたい。ここでは、「選び方がよくわからない人」を対象にしているため、使ってみたあとに「自分にとってこういうところが使いにくい」といったことが出ることを想定するからだ。10万円以上のものを購入し、宝の持ち腐れとなっては無駄。しかもパソコンは廃棄にお金がかかり、買い取ってもらうとしても二束三文。Office製品を入れるとプラス3万円程度かかることを考えても、10万円は死守すべきだろう。
持ち運ぶときに、なるべく余分なものも持ちたくないため、バッテリー駆動時間は8時間を目安。USBハブも不要なようにポートは2つ以上が理想的だ。当然、「よくわからない人」にとってはサポート体制もチェック。受付時間は?日本国内に有人のセンターがあるか?
□10万円以下
□13インチ以上
□バッテリー駆動時間8時間以上
□USBポート2つ以上
□1.5キロ以下
ということで、ウルトラブックを出している各社を調べてみた。3月26日現在、10万円以下(発表価格)で上記条件を満たす、バランスのいいものは日本HPの「Folio13-1000」のみ(7万9800円)。先日発表になったオンキヨーの「DR6A-US31C7」がいい勝負だが、やや重く1.69キロで、8万9800円。
ちなみに、最近タブレットが話題だが、あれにノートパソコンの機能をもたせようとすると、何やら薄いキーボードを買わなくてはならなくなったり、台も必要だし、持ち運ぶのにも液晶剥き出しは不安なので、カバーをつけたくなったり、やたらに後から必要になるアクセサリーが多いことを忘れないように。
文/ファイナンシャル・プランナー 伊藤亮太
http://www.ryota-ito.jp/
<プロフィール>
年間を通して平均約70件のマネー相談(家計簿診断、資産運用相談など)を行い、FP資格関連書籍六冊、証券外務員資格関連書籍一冊、金融入門一冊等、執筆も多数。
大阪証券取引所、SBI証券、紀陽銀行等の金融機関、大東文化大、立教大学等で資産運用関連、金融業界動向の講義など多角的に活動中。
2011年秋学期からは東洋大学経営学部会計ファイナンス学科非常勤講師も務める。