芸能

吉田豪vs坂上忍 「ブス嫌い」をテレビで公言したきっかけ

【吉田豪vs坂上忍】

『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子といった様々なジャンルで活躍する論客が、毎号書き下ろしで時事批評を展開しているが、5月25日に配信された最新号16号より「吉田豪の今週のオピニオン」をここで一部公開する。プロインタビュアー・吉田豪氏が再ブレイク中の俳優・坂上忍に切り込む!

 * * *
「ブスと仕事が嫌い」とあっさりと言い切る坂上忍が再ブレイクしている。『笑っていいとも!』では、お昼の生放送にも関わらず過激な発言を連発。スタジオの空気が悪くなっても、慌ててフォローする関根勤の姿にも、坂上本人は一切動じない。なんという強心臓! 子役としてスタートした芸歴は今年で42年。この“大物感”は芸歴だけではなく、本人の“覚悟”が生んだ賜物だった──。

──ご無沙汰しています。10年ぶりのインタビューですね。その頃もたしかブスが嫌いとおっしゃってて。ブス批判の歴史も長いですね(笑)。

坂上:そうですよ。僕、結構初志貫徹派なんで。

──10年前の時点でも、その話をしてましたもんね。海外で女性3人組と会って、すげえブスだから、飲みながらずっとブスブス言ってたっていう。

坂上:ああ、そうそう、「息してんじゃねえよ!」って。

──ダハハハハ!  ブレてないですね(笑)。ブスいじりも、とうとうテレビでも披露するまでになったわけで。まあ、思っててもみなさん口にできないわけじゃないですか。

坂上:そうですよね。ただ、そういう正論ぶったものが僕を後押ししてるような怖さを感じるときはありますよね。だって「間違ってない、これみんなそうなんじゃないの?」って普通に思っちゃうから。

──「みんな、なんでブスにはブスって言わないの?」って。ブス批判するようになったきっかけはなんだったんですか? 

坂上:最初、マツコ(・デラックス)さんの番組だっけ? ちょっと知り合いのディレクターさんがやってる深夜の番組にゲストで呼ばれて。打ち合わせのときに、知り合いだったんで、「苦手なもんなんですか?」って言われて、ちょっと気楽というか普通に「そりゃブスは苦手だよね」って話をしてて。どうせこんなのテレビで使えないだろうって思って、当日行ったら「ブスでお願いします」「え、いいの!?」って。

──ダハハハハ! ブス縛り(笑)。

坂上:ちょっとお酒もいただける番組だったんで。だから僕、逆にビックリしたんですよ。そのときに「ブス苦手ですよ」って言ったら、マツコさんがすごい驚かれてたんで。

──あのマツコさんが。

坂上:そう、「え、それテレビでいいの?」みたいな。それはこっちが聞きたい話だったんだけど(笑)。その番組を観てらっしゃった方が業界の中で結構多かったみたいなんですね。ブス批判なんて僕の中では当たり前のことだったんですけど、おそらくテレビ的には新鮮だったんじゃないですかね。「言っちゃうんだ」みたいな。

──いまテレビの規制がいろいろ厳しくなってる中で盲点だったわけですよね。「そうか、ここは叩いてよかったんだ」っていう。

坂上:ああ、なるほど。放送禁止でもないし。……なんだ、そういうことだったのか!

──なおかつ、それを言う人がいないからっていうのが大きいですよね。なぜなら、言ってメリットがあるとは思えないから(笑)。

坂上:そうですよね。でも、デメリットって……嫌われるぐらいのことじゃないですか(あっさりと)?

──ダハハハハ! それが相当大きいんだと思いますよ(笑)。

【坂上忍 公演情報】
『SHINOBU’s BRAIN IN THE SOUP HALF2』
作・演出:坂上忍
2012年6月26日(火)~7月8日(日)下北沢「劇」小劇場にて公演。
前売りチケット絶賛発売中。
詳細は『坂上忍オフィシャルブログ』にて。

※メルマガNEWSポストセブン16号

関連記事

トピックス

「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ノックでも観客を沸かせた長嶋茂雄氏(写真/AFLO)
《巨人V9の真実》王貞治氏、広岡達朗氏、堀内恒夫氏ら元同僚が証言する“長嶋茂雄の勇姿”「チームの叱られ役だった」
週刊ポスト
中村芝翫の実家で、「別れた」はずのAさんの「誕生日会」が今年も開催された
「夜更けまで嬌声が…」中村芝翫、「別れた」愛人Aさんと“実家で誕生日パーティー”を開催…三田寛子をハラハラさせる「またくっついた疑惑」の実情
NEWSポストセブン
現場となったマンホール
【埼玉マンホール転落事故】「どこに怒りを…」遺族の涙 八潮陥没事故を受けて国が自治体に緊急調査を要請、その点検作業中に発生 防護マスク・安全帯は使用せず
女性セブン
ロシアのプーチン大統領と面会した安倍昭恵夫人(時事通信/EPA=時事)
安倍昭恵夫人に「出馬待望論」が浮上するワケ 背景にある地元・山口と国政での「旧安倍派」の苦境
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《秘話》遠野なぎこさんの自宅に届いていた「たくさんのファンレター」元所属事務所の関係者はその光景に胸を痛め…45年の生涯を貫いた“信念”
週刊ポスト
政府備蓄米で作ったおにぎりを試食する江藤拓農林水産相(時事通信フォト)
《進次郎氏のほうが不評だった》江藤前農水相の地元で自民大敗の“本当の元凶”「小泉進次郎さんに比べたら、江藤さんの『コメ買ったことない』失言なんてかわいいもん」
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン
6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン
「最高の総理」ランキング1位に選ばれた吉田茂氏(時事通信フォト)
《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン