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不振続く西武渡辺監督「額が心なしか広くなった」と記者感想

 プロ野球の交流戦も折り返しを迎え、調子の上がらないチームの監督のイライラは最高潮に達している。チームの不調で“自虐モード”のスイッチが入ってしまったのが西武の渡辺久信監督だ。 

 中継ぎ陣がメッタ打ちにされた試合後には、「(ウチのリリーフ陣は)“バッティングピッチャー”だから」と口にしてしまった。これに奮起してくれれば、“巧みな選手操縦術”となったのだろうが、火がついたのは熱心な西武ファン。

「“オイ、所沢バッティングセンター!”なんてヤジが飛ぶようになり、萎縮した中継ぎ陣はさらにボロボロになった。そのためか、先発は完投せよという、分業制の時代に逆行した指示を出し始めています」(西武番記者)

 その指令を受け、ヤクルト戦(5月25日)では石井一が5年ぶりの完封。翌日は39歳の西口が8回を投げ、なんとか期待に応えた。しかし次の阪神戦ではまたも救援陣が炎上、押し出し死球でサヨナラ負け。もはや怒る気も失せたのか、試合後はずっと無表情だった渡辺監督の額が心なしか広くなったように見えた。

※週刊ポスト2012年6月15日号

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