ライフ

女は20才以降に良い遺伝子持つ男の子供出産が望ましいとの声

 性的にアクティブでない“草食男子”が増えているが、生物学に考えるとどういうことなのだろうか? 『ホンマでっか!?TV』でもお馴染みの脳科学者・澤口俊之氏が解説する。

 * * *
 女性は結婚するまで、性的にアクティブでないほうがその後の人生にプラスに働くことがわかっています。アメリカの研究では、18才以前に生殖行動=セックスを体験した女子の場合、高校中退や大学に行かない確率が2倍程高まる結果が出ています。また、10代での妊娠は、母親にも子供にも精神的、肉体的にマイナスになる可能性が高いとされています。

 生物学的・社会学的に考えて、ヒトの女性はもともと、思春期に生殖活動をせず、20才以降に「“良い遺伝子”を持つ男子」と結婚し、30才ごろまでに子供をつくることが望ましいのです。

 この「良い遺伝子(good genes)」は、準学術用語で、女性はgood genesを持つ男性に惹かれ、生殖活動をするということもわかっています。

 “草食”、つまり生殖に興味がないこと自体、学術的にいうとgood genesを持っていないことを意味します。

 ただ、good genesを持っていても、幼少期の環境や昨今の社会状況の影響で「生殖への興味が失せてしまった」という場合もあり、それはまさに「もったいない」事態といえます。

 ある集団(例えば日本)で、good genesそのものが急増したり急減したりすることはあり得ませんから、good genesを持っていても生殖に興味がない男子が増加している原因は、環境にあるとみなすのが妥当です。

 good genesを持ち、かつ、生殖に積極的な男性は当然、多数実在します。進化的に考えると、そのような男性が複数の女性と生殖活動をして子供を残す形態(一夫多妻制)のほうが実は望ましいといえるのですが、それは現代社会の多くの地域において、非倫理的なこととされています。当然の結果として、「草食系男子」の増加は人口の減少をもたらし、日本を衰退に導く可能性が高いのです。

※女性セブン2012年6月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン