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大正12年創業 午後7時門限の立ち飲み屋は町の家族団らんの間

健一郎さんの妻・伶子さんの優しい笑顔も、団らんの雰囲気を作っている


 昔を懐かしむように前掛けをまさぐる小西さんの横で微笑むのが、酒屋から嫁に来て52年になるという伶子さん(76)。
「私は、毎日来てくれる古いおつきあいのお客さんが、楽しくおとなしく飲んでいるのを見ているだけでうれしいんです」

 この店は、ふだんは朝10時から、そして日曜祝日は同9時半から開いている。
「古くからのお客さんが午前中からけっこう来てくれて、明るいうちは高齢者クラブ的な感じ。それが夕方5時を過ぎると、店のカラーががらっと変わって、サラリーマンのみなさんでいっぱいになります」(健一郎さん)

 ただし、この店がサラリーマンの天国となる時間は約2時間だけと束の間でしかない。なぜなら、平日の閉店時間は午後7時なのだ。
「昔は9時まで開けとったんですがね。さすがに体力がのうなってしもうて。今は娘(恭子さん・51)に3代目をまかしとりますが、私のわがままで、お客さんにはすまない思うてます」(健一郎さん)

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