神戸角打ち学会の重鎮・伊藤博道さん


 謎その5。壁になぜか立派なスピーカーが4台かかっている。
「土曜日だけ、ジャズをBGMとして流すんです。お客さんが作ったジャズの同好会があるし、私自身大好きなんですよ」

 謎その6。なんでこんなにサラリーマンが集まってくるのか。
「なぜなんでしょうねえ。私は黙ってるほうで、たまに酒癖のいい人としゃべるくらいですし(笑い)。ただ、祖母が始め、母が手伝っていた店ですが、そのあとの父は40歳までサラリーマンをしていたし、私も30歳まで電器メーカーで働いていたわけで、男2人が脱サラ。サラリーマンの気持ちはわかるし、お客さんにはその匂いがわかるからかもしれません」

 ここでサラリーマン時代からもう30年通っているという伊藤博道さん(63)に出会った。角打ち・立ち飲みの道を深く追求している同志の集まりである神戸角打ち学会の重鎮である。

「この店は焼酎をはじめ、日本酒、ワインなど、酒飲みが納得する銘柄をしっかり揃えているところがまず喜ばしいところです。甘っちょろくない焼酎ハイボールを置いている点などは、見識の高い証拠ですよ。そのうえで、手作りのうまいあてが揃っている。とくに紅生姜天は、一串で3つの味が楽しめる奇跡の味。当然ながら、あるものすべてが安い。謎の部分も含めて、サラリーマンに慕われるのはごく自然な流れだと思いますよ」

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