ライフ

遺骨に残った金属売却で自治体財源に 名古屋市07年1019万円

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、火葬時の東西の違いと、遺骨の中の金属売却について解説する。

 * * *
 日本の東と西では、火葬時に大きな違いがある。火葬時の骨上げの際に、全ての遺骨を骨壺に収める東日本の「全収骨」。一方、西日本は、喉仏を中心に骨の一部だけを収める「部分収骨」。

 東日本の人にとって最大の関心事、骨壺に入らなかった骨はその後どうなっちゃうの? という疑問の答えだが、これは共同墓地などに合葬されたり、火葬場を運営する自治体が、専門の処理業者に委託して埋葬しているようだ。

 ま、そんなトコだろうと思っていたが、さらに調べてみた。骨壺に入らなかった遺骨を「残骨灰」というが、福岡市では2008年から、この残骨灰に含まれた有価金属を売却し、市の財源に組み入れる制度を導入したというのだ。

 残った遺骨の中の歯、指輪、人工の骨や関節には、金、銀、パラジウムといった金属が含まれていることがある。それを取り出して売り、死の予算ならぬ市の予算に計上するという制度である。

「ウチのジイサンの金歯だろ!」

 そういう意見もあるだろうが、残骨灰の所有権に関しては、「収骨前は遺族の所有、収骨の後は市町村の所有」という判決を1939年(昭和14)に大審院(なんだこりゃ!)が下しており、現在も多くの自治体がその立場をとっている。

 報じられたところによると、名古屋市では、この収益が2007年度に1019万円。なぜか全収骨の東京でも、業者が金属をまとめて都に収めるという形で行なわれており、2007年度で320万円の収益があったという。

 拾ったつもりでけっこう取りこぼしがあるんだね。

※週刊ポスト2012年8月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

英国の女優・エリザベス・ハーレイ(写真/Getty Images)
<本当に60歳なのか>英国“最強の還暦美女”が年齢を重ねるほど“露出アップ”していく背景に「現役セクシーアイコンの矜持」か…「王子に筆下ろし」の噂も一蹴 
NEWSポストセブン
発信機付きのぬいぐるみを送り被害者方を特定したとみられる大内拓実容疑者(写真右。本人SNS)
「『女はさ…(笑)』と冗談も」「初めての彼女と喜んでいたのに…」実家に“GPSぬいぐるみ”を送りアパート特定 “ストーカー魔”大内拓実容疑者とネイリスト女性の「蜜月時代」
NEWSポストセブン
女優・高橋メアリージュン(38)
《服の上からわかる“バキバキ”ボディ》高橋メアリージュン、磨き抜かれた肉体でハリウッド進出…ダークファイター映画『グラスドラゴン』でワイルドな“圧”で存在感示す
NEWSポストセブン
株式会社神戸物産が運営する焼肉食べ放題店「プレミアムカルビ」を実食!
《業務スーパー運営の神戸物産が絶好調》専属パティシエもいる焼肉店「プレミアムカルビ」肉は値段なりも実食してわかった“異色”の勝ち筋
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのリリー・フィリップス(Instagramより)
《目がギンギンだけどグッタリ》英・金髪インフルエンサー(24)が「これが“事後”よ」と“ビフォーアフター”動画を公開 地元メディアは「頼んでもない内部暴露」と批判
NEWSポストセブン
韓国の大手乳業会社「南陽乳業」創業者の孫娘であるファン・ハナ(Instagramより。現在は削除済み)
「知人にクスリを注射」「事件を起こしたら母親が裏で処理してくれる」カンボジアに逃亡した韓国“財閥一族の孫娘”が逮捕…ささやかれる“犯罪組織との関係”【高級マンションに潜伏】
NEWSポストセブン
社員らによる不正な金銭受領について記者会見するプルデンシャル生命の間原寛社長(時事通信フォト)
《顧客から31億円不正》「一攫千金狙って社員が集まっている。トップ層は年収3億円超も…」超実力主義のプルデンシャル生命元社員が明かす不正の萌芽
NEWSポストセブン
公用車が起こした死亡事故の後部座席に高市早苗氏の側近官僚が乗っていた可能性(時事通信/共同通信)
《高市早苗氏ショック》「大物官僚2名」がグシャグシャの公用車の中に…運転手が信号無視で死亡事故起こす、内閣府は「担当者が出払っている」
NEWSポストセブン
デビット・ベッカムと妻のヴィクトリア(時事通信フォト)
〈泥沼ベッカム家の絶縁騒動〉「私は嫌というほど知っている」デビット・ベッカムの“疑惑の不倫相手”が参戦、妻ヴィクトリアは“騒動スルー”でスパイス・ガールズを祝福
NEWSポストセブン
元旦にIZAMとの離婚を発表した吉岡美穂(時事通信フォト)
《やっぱり女性としてみてもらいたい…》吉岡美穂とIZAM、SNSから消えていた指輪と夫の写真「髪をバッサリ切ってボブヘアに」見受けられていた離婚の兆候
NEWSポストセブン
稀代のコメディアン・志村けん
《志村けんさんの3億円豪邸跡地》閑静な住宅街に「カン、カン」と音が…急ピッチで工事進める建設会社は“約9000万円で売り出し中”
NEWSポストセブン
バスに戻る悠仁さま(2026年1月) 
《公務直後にゲレンデ直行》悠仁さま、サークルのスキー合宿で上級者コースを颯爽と滑走 移動のバスには警察車両がぴったりマーク、ルート上の各県警がリレー形式でしっかり警護 
女性セブン