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妻の不倫相手の息子と自分の息子が仲良い商社マン 結構困る

 夫婦にとって「子はかすがい」というが、その子どもが元カレ不倫の引き金を引くという、なんとも皮肉な話もある。妻から不倫を打ち明けられた商社マンのA氏(49)は疲れ切った表情で語り出した。
 
「どうしても隠しておけないって、妻から泣きながら謝られました。今まで不倫などしたことがない、この家にもあなたにも不満なんて全くないのに、どうしてこんなことになったのか、自分でもわからないって」
 
 驚くのは、妻の相手が今年晴れて名門私立中に入学した息子の同級生の父親だったこと。しかも一度は真剣に結婚を考えた仲だったというではないか。
 
「息子の合格を妻は本当に喜んでいました。私も毎朝早くから息子の弁当をつくり、自分は贅沢もしないで塾の送り迎えをしていた妻の努力を見てきましたから、心からよかったと思った。
 
 その妻の様子が、入学式の時からおかしかったんですよね、今思えば。それもそのはず、同じ新入生の保護者として元カレも列席していたわけですから。おまけにその中学は彼の母校でもあるらしい。そんな学校に自分たちは苦労して息子を入れたのかと、今考えただけでも虫唾が走ります」
 
 妻の告白によれば、その彼とは大学時代に出会い、向こうの海外赴任が原因で別れたらしい。そして20数年ぶりにお互いの息子の入学式で再会した彼は「一度でいいからちゃんと会って話がしたい」と懇願し、根負けして会う約束をしてしまったのだという。
 
「そいつはご丁寧にも高級和食店を予約し、イイ歳をして『再会してわかった、やっぱり僕が好きなのは君だ』とのたまったらしい。そんな陳腐な求愛に応えてしまう妻も妻です……。
 
 しかもそいつの息子とうちの息子は仲がいいらしく、あんなに勉強して合格した学校を今さら転校させるわけにもいかない。夫として、父親として、本当にどうすればいいのか……」

※週刊ポスト2012年8月17・24日号

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