ライフ

電動歯ブラシ 1回3分以内にフィニッシュが基本と美人歯科医

中田彩先生の電動歯ブラシ磨き方講座

 自動の音波振動など高性能で便利な電動歯ブラシ。だが、少しでも使い方を間違えると、せっかく手入れした歯を傷めかねない。「むやみに動かしてもダメですよ」というのは、“元祖アイドル歯科医”の中田彩先生。電動歯ブラシ「使用上の注意」をやさしくレクチャーしてくれた。

 * * *
 食べ物を食べると歯が「キーン」としみると訴える人が増えています。これは不適切な歯磨きで歯が削れたり、歯茎が下がることによって起きたりする「知覚過敏」という症状です。最近、この知覚過敏に悩まされる人に聞くと、電動歯ブラシを使い始めたばかりの初心者が多く見受けられます。

 電動歯ブラシを使っている皆さん、「取扱説明書」をもう一度よく見てください。ブラシを歯に強く押し当て、ゴシゴシと激しく動かす磨き方はしないでください――と書いてありませんか?

 手磨きしていた頃のクセがつい出てしまうのは分かりますが、やさしくケアしないと歯茎を傷めてしまうのです。もともと歯周病など歯茎が過敏になっている人は、なおさらソフトな磨き方をしなければなりません。

 また、電動歯ブラシの振動があまりにも気持ち良すぎるからといって、つい長時間磨いてしまったり、1日何度も磨いてしまったりする人がいますが、これも厳禁です。

 1日の電動歯ブラシタイムは朝昼晩の食後3回が基本。1回の行為にかける時間は右の上下、左の上下の歯でそれぞれ30秒ずつ。合計でも3分以内でフィニッシュさせてください。テレビを見ながら、お風呂に入りながらの「ながら磨き」をゆっくり楽しみたいという人は、電動は早めに切り上げて、手磨きと併用してください。

 あと、皆さんが忘れてしまいがちなのが、歯磨き粉の選び方です。手磨き用の歯磨き粉には研磨剤が配合されている商品が多いので、それを電動歯ブラシに塗って使うと、歯が削れてすり減ってしまう場合があります。もちろん知覚過敏の原因にもなりますので、電動歯ブラシ専用の「研磨剤フリー」、中でも私はジェルタイプをオススメします。

 さらに、電動歯ブラシは細かい振動のせいで、歯磨き粉が泡が立ちやすいのも難点です。泡がたくさん出ると、よく磨けていないのに終わったつもりになってしまうのです。だから、歯磨き粉を選ぶときは「低発泡タイプ」を選ぶと、口の中が“モコモコ泡泡”しませんよ。

 最後に、これから電動歯ブラシを使いたい皆さんへの心構えをひとつ。面倒くさがり屋さんで、お部屋の掃除も満足にできない人がいきなり『ダイソン』製の掃除機を買っても、その効果を発揮させることはできませんよね。電動歯ブラシもいわば『ダイソン』のような存在。勝手にクルクル回って掃除してくれる『ルンバ』とは違うんです。

 自分の意思とやる気、そしてテクニックがなければキレイにはならない道具だということを、忘れないでくださいネ。

【プロフィール】
中田彩(なかた・あや)1975年生まれ。テレビ出演や写真集・DVDリリースなどタレント活動をしながら、現役歯科医としてデンタルクリニック南池袋に勤務。美人歯科女医2名からなるユニット『スマイル向上委員会』としての活動も展開中。

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン