ビジネス

金子哲雄氏 木~金曜狙え等アウトレット攻略ポイントを解説

 デフレを背景に急成長を続けるアウトレットモール。人気ゆえの混雑も激しい上に何をどう買うべきか迷ってしまうのも事実。そこで流通ジャーナリストの金子哲雄氏にお得で賢いアウトレット攻略法を伝授してもらった。

 * * *
 アウトレットモール攻略のポイントや、上手に買い物をするための8つのポイントを紹介しよう。

●必ず事前にHPをチェック

 アウトレットモールには、200店舗以上のテナントを抱える超大型モールも少なくない。無計画に1店ずつ見ていては、とても営業時間内に全店を回れない。そこで事前にモールのHPをチェックし、行きたい店をピックアップしておくことをおすすめする。最近では期間限定のショップも多いので、何度か行ったことのある場合でも事前にチェックしておくとスムーズに買い物を楽しむことができる。

 また、HPにはセールやイベント情報、割引クーポンなどオトクな情報も掲載されているので、要チェックだ。

●木曜の夕方~金曜日が狙い時

 アウトレットモールの多くは、週末を中心に集客を行なっている。金・土・日曜日に過不足なく商品を提供するために、木曜日の夕方に新しい商品を店頭に並べる店が多い。平日に来店が可能ならば、新入荷商品をいち早くチェックでき、色やサイズが豊富に揃っている木曜日の夕方~金曜日が狙い時だ。

●混雑する休日は、早めに出発して朝イチから買い物する

 アウトレットモールの営業時間は、朝10時から夜8時が一般的。開店時間の少し前に行くと、駐車場にもわりとすんなり入ることができる。朝イチから午前中の時間帯は、品出しした直後なので色柄やサイズが豊富なうえ、まだ人出も少ないため、じっくりと商品選びや試着ができるのが大きな利点だ。帰りの渋滞を考えると、朝イチから買い物をして、ランチのピークがひと段落したころに昼食を摂り、午後3時ごろに出る、というスケジュールがベストだろう。

●お買い得商品が隠れている注目エリアは、店頭と店奥

 アウトレットモールは、モール全体における客の滞留時間を1秒でも長くしようと考えて造られている。入り口には誰もが知っている人気ブランドを配置し、モール全体を回遊してもらうために、メイン通路の両端にも人気店を配置している。そして各店舗では、店頭の商品で安さをアピールして客の目を引き、さらに店の奥にも安い商品を置いて、客を店内に引き込んで回遊させようとしている。

●本気で買い物に集中したい場合は、お弁当持参も一案

 最近のアウトレットモールでは、有名店を誘致したり、ご当地グルメのメニューを強化するなど、飲食面の充実に力を入れているところが多い。だが、休日のフードコートは、まさに戦場。ピーク時になると、並んで席を確保して食事を終えるまでに1時間以上かかることも珍しくない。食事の時間ロスをなくすには、お弁当やサンドイッチなどを持参するのも一つの手だ。どうしても食べたいものがある場合は、比較的空いている開店後30分以内に行くといい。

●「取り置きOK」の場合は、有効に活用しよう

 アウトレット店の中には、商品の取り置きに応じてくれるところも多い。何店か回ってから決めたい場合や、即決できず迷う場合は、店員に相談してみよう。取り置きができれば、各店をひと通り見てから購入することができ、衝動買いの失敗を減らすことができる。

●タイムセールを見逃すな

 「雨の日は5%オフ」「○時から1時間限定で1割引」「2点以上の購入で割引」など、モール内の店舗が独自に値引きサービスを実施するケースも多い。こうした情報はHP上のほか、モール内にポスター等で告知されていることもあるので、見逃さないようにしたい。

 また、タイムセールは、客足が落ちたり、売り上げが伸び悩んでいるときに集客のため行なわれることが多い。たとえば、給料日後の週末が雨だった場合は、かきいれ時なのに悪天候で客数が減少→来店客1人あたりの購入額を高めるために割引サービスを実施する可能性が高い、という予測も成り立つ。

●オリジナルカードにも注目

 多くのアウトレットモールではオリジナルのクレジットカードを発行している。購入商品の割引優待や会員限定のセール、駐車場のサービスなどの特典があり、よりオトクに買い物を楽しめる。入会金や年会費が無料のカードも多いので、よく行くアウトレットモールのカードを1枚作っておくと便利だ。

 アウトレットモールでは、歩行距離や滞留時間が長くなるほど、衝動買いの率が高くなる。ひと目惚れで衝動買いしてしまうのもショッピングの楽しみだが、予算オーバーにならないよう、賢くお得に、掘り出し物をゲットしてほしい。

※マネーポスト2012年秋号

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン