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昭和30年代の鉄人28号ブリキ玩具の箱 40~50万円の例も

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、オモチャの買い取りについて考える。

 * * *
 子供の頃に買ったオモチャを、亡くなるまで保管していたなんて人はどのくらいいるのだろうか? 自宅に蔵だの倉庫だの持ってるコレクターくらいだろうか?

 明治以降、昭和40年代にプラスチックやソフトビニールに取って代わられるまで、オモチャの王道といえばブリキであった。そのブリキのオモチャが今、高値で取引されていると『まんだらけ』中野店の辻中店長はいう。

「昭和30年代から40年代にかけてのブリキの車のオモチャが11点で30万円なんてこともありますし」

 これ、『週刊ポスト』読者世代なんか、押し入れの奥にしまいこんでるなんてことあるんじゃないか!? そうなのだ、コレクションでなくても押し入れの奥の遺品が高く売れるなんてこともありうるのだ。「中身無しの箱だけでも高値が付くこともありますしね」

 これはすごい話がでてきた!

「昭和30年代後半の鉄人28号のブリキのオモチャの箱なんですが、40万~50万の値段がつきましたね」

 もちろん箱もキレイに保管されていたうえでの話である。

 辻中店長がブリキ以外の高額買取オモチャとしてあげたものにはプラモデルがある。「初期のプラモですね! ウルトラマンやゴジラといったコレクターの多いキャラクターで、もちろん未組み立ての説明書付き。これは高い!」

 これも、故人の遺品に眠っていそうな気がするんだが。

 ちなみに、マニアには高額のオモチャも、リサイクルショップに持っていくと、価値のわかる人もいないので“まとめていくら”の二束三文になることが多いそうだ。

 マンガでもオモチャでも、こりゃ怪しい! と思う遺品が出てきたら、専門家のいる店に連絡するといいかもしれない。

※週刊ポスト2012年10月5日号

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