ライフ

日本の米 収穫量TOP3はコシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリ

 いよいよ新米の季節が到来! 収穫したてのお米は風味がよく絶品だ。さらに、よりおいしく味わうために、最新米事情を徹底調査した。

 米の達人“五ツ星お米マイスター”をご存じだろうか。五ツ星お米マイスターとは、米の博士号。三ツ星、五ツ星の2種類があり、マイスターのいる米穀店は信頼度が高い。

 米穀専門店「スズノブ」店主の西島豊造さんは、五ツ星お米マイスター。西島さんによれば最近、各産地からおいしい米が続々と登場しているという。

「10年前の常識は、おいしい米=コシヒカリ。もちっと甘みのある味の人気が高く、他の米は太刀打ちできませんでした。しかし、温暖化が深刻になるにつれ、一品種に頼るのはリスクが高いと問題に。そこで、各産地で“コシヒカリに勝るおいしい米を作ろう”と開発が始まりました。何百通りもの品種交配から理想の米を生み、流通にのせるには約10年かかります。今、その努力が実を結び、新品種が続々登場しているんです」(西島さん、以下同)

 その新品種にはどのよう特徴があるのだろうか?

「各産地でイチオシの新品種は味わい深く個性豊か。もちっと粘りのある米、あっさり和食にあう米、大粒で食べ応えのある米など、各産地の味をぜひ試してほしいですね」

 もっとも有名な品種といえばコシヒカリが知られるが、米の多くはコシヒカリがルーツだという。

「収穫量2~4位のひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまちはコシヒカリの“子”にあたります。市場に出回る多くの米のルーツは、実はコシヒカリなんです」

 品種別収穫量、そして産地別収穫量のベスト5を以下の通りだ。

【品種別収穫量BEST5】
1.コシヒカリ 1956年に誕生、現在日本の作付面積の約4割を占めトップに君臨する。甘みと粘りが強い。
2.ひとめぼれ 1991年のデビュー後、コシヒカリに継ぐ2位の座に輝く。あっさりして粒が大きく柔らかい。
3. ヒノヒカリ 1989年に宮崎で誕生。九州を中心に西日本で広く栽培される。やや小粒で味のバランスよし。
4. あきたこまち コシヒカリを親にもち、味も粘りもありながら、柔らかすぎず食べやすい。価格も手頃。
5. はえぬき コシヒカリの孫、あきたこまちの子にあたる。強い弾力があり、食べ応えを感じる米。

【産地別収穫量BEST5】
1.新潟県
2.北海道
3.秋田県
4.山形県
5.茨城県

※女性セブン2012年10月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン