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ノーベル賞受賞山中教授 妻の「研究やめたら」でふっきれた

「家族の支援がなければ、研究は続けられなかった」

 ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授(50才)は、受賞から一夜明けた9日の会見で、そう言って隣に座る妻・知佳さん(50才)を見つめた。

 再生医療の切り札と期待され、体のさまざまな細胞になれる能力を持った『iPS細胞』を開発した山中教授。臨床医時代は、20分で終わる手術に2時間かかるなどして、「やまなか」ならぬ「じゃま(邪魔)なか」と言われたこともあるというが、重症のリウマチ患者に出会ったことをきっかけに研究者を志した。

「当初、研究所では、雑用も多く、思っていた環境と違い、山中先生はうつ病ぎみになったこともありました。そのとき奥さんは、励ましたりせずに、“研究をやめたら?”と言ってあげたそうです。その言葉で、山中先生は気持ちがふっきれて、救われたそうです」(ノンフィクションライターの緑慎也氏)

 ふたりは大阪教育大附属天王寺校舎の同級生で高校生のときから交際をスタート。大学卒業後の1987年にゴールインした。

 1993年、山中教授が研究のためアメリカに留学することになったとき、知佳さんは皮膚科医の仕事を中断し、3才と1才になる2人の娘と一緒に夫について行った。

「彼女も仕事が好きですから、やっぱり迷ったと思いますよ。でも家族で夫を支えたいという気持ちが強かったんでしょう。山中さんは忙しいときは声をかけるのだってはばかられるほど。愚痴も一切言わない性格なので、とにかく一緒にいなければと思ったんでしょうね」(夫妻の知人)

※女性セブン2012年10月25日号

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