カツラにはさまざまな装着方法があるが、自分の目的やライフスタイルに合ったものを使用しないと、難点となってしまうこともある。
例えば、一般的な【着脱型】の場合はどうか。
最近はベースに通気性がよい素材を使用しているが、それでもカツラを着けていると暑くて蒸れやすいという。ほかのタイプのカツラにもあてはまる話だが、これが着脱型の場合には大きな問題になるようだ。
「私は汗っかきな体質なので、カツラを着けていると常に頭が汗をかいている。そうすると留め具のところも濡れて、カツラがずれやすくなるんです」
この50代男性がそれでも着脱型を愛用しているのは、どうしても頭が暑いときは、取り外して涼みたいからだという。
そしてもう一つの難点が、何よりも強風に弱いということ。外では、どこで強風に遭遇するかわからないため常に警戒態勢で、カツラのことで頭がいっぱい。
外回りが多いサラリーマンは、あまり使わないほうがいいかもしれない。
※週刊ポスト2012年11月2日号