芸能

土田晃之が常にバラエティーに求められる理由を評論家分析

土田晃之の芸能界生き残り術とは?

 冠番組を持つわけじゃないし、好きな芸人ランキングで上位にいくわけでもない。それでも人気バラエティー番組に、必ずといっていいほど出ているのが土田晃之(40才)だ。自らを「サラリーマン芸人」と呼び、“一番にはなりたくない。二番手、三番手でいい”と公言しているが、そこには生き馬の目を抜く芸能界で生き残る、彼なりの“戦略”があった。お笑い評論家のラリー遠田氏に聞いた。

 * * *
 土田さんは、自分が人の上に立ったり、リーダーになったりするタイプではないというのをわかったうえで、そんな自分がお笑いの世界でどうすれば生き残っていけるのかということを考えて、淡々と実行し続けていると言えます。
 
 ひな壇芸人の中でいちばん仕事ができるということから“ひな壇の神”と呼ばれていますが、ひな壇では、芸人さんが並んでいて、それを仕切るMCの人がいて成り立っていますよね。土田さんは、そのMCによってスタイルを変えるわけです。
 
 例えば『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)では、さんまさん自身が笑いを取りに行く得点力、決定力があるので、土田さんはそれをサポートする役割に徹する。投げられたボールを確実に返していき、最後にさんまさんがシュートを決めて大きな笑いが生まれればそれでいいというポジションです。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では、雨上がりさんが引いたところにいるので、自分を含めてひな壇に並んでいる芸人がエピソードトークで笑いを取らないといけないから、そういう時はむしろミッドフィルダー的な立ち位置で、状況に応じて得点を決めにいく。

 つまり、番組、MCによって、そして、共演者が誰かということで、自分のスタイルを使いわけることができるから、いろんな番組に起用されるのではないでしょうか。

 土田さんって、わりと“弱点”もあるんです。例えば、ネタをやらないし、コンビを解散してからコントをしていない。それほど社交的じゃなく て基本まじめな人だから、自分自身の失敗談もあまりなかったりする。だからそれをカバーするために、竜兵会で上島さんといつも一緒にいて、上島さんが酒の席で失敗したとか、変な発言をしたとか、面白エピソードを拾ってくる。自分自身が羽目をはずすタイプじゃないから、その弱点をカバーするために、こういう天然キャラの人のエピソードをネタにして面白トークにしているんです。

 土田さんの欠かせないキャラとして、家電、ガンダム、アイドルなど、オタクなイメージがありますが、元々、たくさん本を読んで知識を吸収するというタイプではなく、基本的にはマニアックに走る人ではないと思うんです。パソコンも使えないそうですし、ネットショッピングもしたことがないというくらいの機械音痴の面もあるんです。でも、そうしたイメージはあまりないですよね?

 それは、家電、ガンダムでもそれを知らない人にも面白い切り口で話せるから、その分野に詳しい人だと思ってもらえるんです。その道に誰よりも精通した真のマニアじゃないけれども、テレビに必要な最低限のキャラクターというのを全部押さえている。そこを外さないから、番組のオファーが続くし、仕事が減らないんです。

 土田さんは自分でも仕事をセーブしていると言っていますが、あくせく働きたくない、家庭も大事だし、俺はそこそこでいい、というのをずっとキープしている。計算して着々と自分のポジションをつかんできているから、“このくらいやれば芸人として長く続けられる”という仕事のスタイルを確立できているのかもしれません。

関連記事

トピックス

バッキンガム宮殿が“黄色テープ”で囲まれる事態に …(左/司法省(DOJ)より、右/Republic公式Xアカウントより)
「3人で一緒に楽しもう」英・アンドリュー元王子とエプスタイン元被告、相手女性への「口封じに25万ドル」か…バッキンガム宮殿が“黄色テープ”で囲まれる事態に 
NEWSポストセブン
不起訴処分となった米倉涼子(2019年撮影)
《約180日ぶりに表舞台へ》女優復帰の米倉涼子、映画イベントに出席でトークセッション予定「何を語るかは本人次第…」
NEWSポストセブン
今大会では打者に専念すると報じられている大谷翔平
【WBC侍ジャパン】大谷翔平の“打者専念”でどうなる先発陣 日ハム伊藤大海&オリ宮城大弥を起用か 山本由伸は“ドジャースの意向”で制限がかかる懸念も
週刊ポスト
9月いっぱいで終了する『情報ライブ ミヤネ屋』
《『ミヤネ屋』は9月で終了も…》『ゴゴスマ』『とれたてっ!』、そしてNHK『ニュースーン』 午後の情報ワイドの大激戦を山田美保子さんが分析 
女性セブン
エプスタインと若い女性(民主党資料より)
《スケスケのセーラー服を着て膝をつき…》「エプスタイン文書」から膨大な“少女の動画”発見、資料が示す“現場での行為内容” 
NEWSポストセブン
女優の天野はな(左)と木竜麻生(右)(事務所HPより)
《朝ドラや大河だけじゃなかった》天野はな、木竜麻生、森田望智、伊藤万理華…NHKによる「見い出し・囲い込んで・育てる」パターンでブレイクするアラサー女優たち
NEWSポストセブン
2025年に成年式を終えられた悠仁さま
《皇族一人あたりの警備費が表に出ないワケ》悠仁さま「公務全出席」報道で「警備費」に懸念も──側衛との意外な関係 
NEWSポストセブン
(朝鮮通信=時事)
《顔が変わった?》北朝鮮・金正恩総書記の愛娘ジュエ氏「あか抜けて、口元には上品さも」85日ぶり登場で“驚きの姿”──成長期かそれとも……バツグンの存在感を発揮 
NEWSポストセブン
1992年、黒海艦隊の取材でクリミアを訪れた(撮影/山本皓一)
《追悼・落合信彦氏》エルサレムでは銃撃に遭遇したことも… それでもなお現場取材を続けた理由「“今”を必死で生きる気持ちを忘れないでいたいから」の言葉
週刊ポスト
2025年11月、ホーコン王太子とメッテ=マリット妃
《彼女は17歳だよ。きっと楽しいと思う》ノルウェー王室激震、エプスタイン元被告と次期王妃の“黒塗り”メール――息子マリウスは“性的暴行”裁判渦中 
NEWSポストセブン
現地では大きな問題に(時事通信フォト)
《トゥクトゥク後部座席での行為にタイ現地の人々が激怒》フランス人観光客の“公開露出”に目撃者は「丸見えだった」 入国ブラックリストに
NEWSポストセブン
本来であれば、このオフは完成した別荘で過ごせるはずだった大谷翔平(写真/アフロ)
《大谷翔平のハワイ訴訟問題》原告は徹底抗戦、大谷サイドの棄却申し立てに証拠開示を要求 大谷の“ギャラなどの契約内容”“資産運用の内幕”が晒される可能性も浮上 
女性セブン