スポーツ

元阪神のランディ・バース フィリピン人からキレられた理由

 今年もプロ野球キャンプは真っ盛り、連日各地から球春を告げるニュースが伝えられている。開幕前の大事な1か月間。

 しかし血気盛んな若い選手たちが集まれば、色々な“事件”が起きるのは当然だ。半世紀にわたるキャンプの歴史の中で、いまだ語り継がれる秘話を公開する。

 かつて阪急ブレーブスの豪の者たちは、練習直前まで徹夜で麻雀をして、時間になると牌を裏返したままでグラウンドに出て、ササッとこなして再び雀卓の前に戻ってきていたという。

 選手が豪快だった時代、球団もやることが派手だった。1980年代には、巨人のグアム、ヤクルトのユマなど、海外キャンプがブームになった時期があった。

 阪神の助っ人、ランディ・バースが最初にチームに合流したのも、阪神のハワイ・マウイキャンプでのことだった。

「彼の入団時に代理人が用意した触れ込みは“彼がロスで打った球はNYまで飛ぶ”というもの。それは大風呂敷ではなく、本当に110メートル先の右翼フェンスを軽く越えていった。打球を見て関係者は皆、喜んでいました。

 だがその打球が、近くに住むフィリピン人の民家の屋根をぶち破っていた。怒り狂った住人が飛んできて結局弁償。球場にも“バース・ネット”が取り付けられました」(在阪スポーツ紙デスク)

※週刊ポスト2013年3月1日号

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