芸能

黒柳徹子、安藤優子らが通った田中宥久子さんのマッサージ

 3月19日、肺がんのため亡くなった田中宥久子(たなか・ゆくこ)さん(享年67)。彼女がカリスマヘアメイクアーティストとして、世間に知られるようになったのは、これまでの常識を覆すこととなった“造顔マッサージ”を考案したことがきっかけだった。

「それまでの美容界では、顔は優しくくるくるとなでるようなマッサージが当たり前でした。しかし、田中さんのメソッドは顔全体を強くなぞるものだったんです」(美容ジャーナリスト)

 フリーのヘアメイク時代、自分の顔を若返らせるべく「顔筋マッサージ」を考案。後に、それを簡略化した「造顔マッサージ」を発表した。

 このメソッドの狙いは、顔の表面ではなく筋肉そのものをマッサージして鍛え、余分な脂肪や老廃物を落とすこと。わずか数分のマッサージだが、即効性が非常に高く、目元やあご先がすっきりし、全体的に小顔になるという。

 実際に田中さんの施術を体験したという人はこう語る。

「結構ゴリゴリ圧迫されるような感じですね。気持ちいいというより痛気持ちいい。3分ほどの施術が終わると、目元のむくみが解消して、あご先がスーと尖って小さくなったのが、自分でもわかったんです! しかも肌まで少し白くなったんですよ」(40代主婦)

 施術は老廃物がたまってむくんでいる時ほど痛く、時には涙が出るほどだったという。

 2007年には、自身のブランド『Y・METHOD』を立ち上げ、実際に田中さんが施術を行うサロンも展開した。オープン当初、田中さんの施術コースは入会金50万円に、1回の施術料5万2500円と超高額だったにもかかわらず多くの人が行列をなした。顧客には有名人も多く、黒柳徹子(79才)や安藤優子キャスター(54才)などの名前もあった。作家の林真理子さんは、インタビューでその効果をこう語っていた。

「(田中さんの施術を受けるようになってから)私の顔はシミ、シワがなく、女友達に『なんでそんなにシワがないの? 整形したの?』って必ず聞かれるんです」

「鼻の横に圧力をかけていただいていたら、ぺっちゃんこでボテッとした鼻がスッとなって、私のヘアメイクの人が、『ハヤシさん、鼻梁が出てきた』ってびっくりしてました」

※女性セブン2013年4月11日号

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