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将棋界初の女流五冠・里見香奈さんの愛読書は『空手バカ一代』

 5月1日、前女王の上田初美女流三段(24才)との五番勝負を負けなしの3連勝で破った里見香奈さん(21才)は、女王のタイトルを奪取。全部で6つ存在するタイトルのうち、5つを獲得し、将棋史上初となる「女流五冠」を達成した。

 終盤の圧倒的な鋭さから「出雲のイナズマ」の異名を持つ彼女が生まれたのは、島根県の出雲大社から車で15分ほどの、緑豊かな田園が広がる小さな町。兄と妹、3人きょうだいの里見さんが将棋を始めたのは、6才の頃だった。母・治美さん(51才)がこう述懐する。

「主人がもともと将棋が好きで、香奈の3才年上の兄に将棋を教えていたところ、横で見ていて覚えたようです」

 小さい頃から男の子っぽく、スカートははかずにいつもズボン。少女マンガも一切読まず、愛読していたのは、父が持っていたマンガ『空手バカ一代』(講談社刊)。里見さんがここまでになったきっかけは、一家で行う「里見家名人戦」だった。

「香奈が小学生の頃、主人が決めた“負けた人が皿洗いをする”というルールでみんなで将棋をやっていたんです。

 もっと楽しくしようと思って、デザートを数種類、高いのから安いのまで段階をつけて買ってきて、勝った人から順に、高価なものを選べるってことにするようになったんですよ(笑い)」(治美さん)

※女性セブン2013年5月23日号

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