ライフ

“私も可愛くなれる”と女性が思い始めたきっかけは松田聖子説

 ヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんと、物心ついたときからメイクが大好きという女装家のダイアナ・エクストラバガンザさんが、メイクの過去・現在・未来について語り尽くしました!

 まず、1960 年代といえば、目元を強調した外国人風メイクが特徴。

ダイアナさん(以下、ダ):「この頃は、流行ればみんなが太いアイラインに外国人風つけまつげという、同じメイクをしていた時代。選択の自由っていうか、メイクが多様化していくのは、1970 年初頭からでしょうね」

山本さん(以下、山):「そうね。1970 年半ばには、つけまつげもつけなくなり始めてる」

ダ:「雑誌にもだんだんカラー写真が増えてきて、色が重視される ようになったせいか、まつげよりもアイシャドーがメインになっていくんですね。だけど、夏木マリさんとか、ちあきなおみさんとか当時の芸能人って、若いと きから魅力的な人が多かった。私からみたら、この頃のほうが今よりも面白いから、今でも当時のメイク風(笑い)。子供の頃からメイクが好きで、テレビを見 て研究してました」

山:「この頃は芸能人くらいしか眉を整えていなかったから、ナチュラル眉の一般の人と比べると、すごく大人に見えますね。一般の人との落差がすごく激しかった時代だと思います」

山:「1980 年代になると眉が太くなり、一時、ナチュラルなメイクになるんですよ。それが、1986 年に男女雇用機会均等法が施行された頃からは口紅の色が強くなり、服も肩パッドの入った原色のスーツに。強い女性の印象になっていきます」

ダ:「女性が身だしなみとかではなく、自分のためにメイクをするようになったんですよね」

山:「松田聖子ちゃんも、デビュー当時は男性受けするメイクだったけど、あっという間に女性に人気が出て、みんなが髪形を真似したでしょう。普通の女の子たちが、『手をかければ私もかわいくなれるかもしれない』って思い始めたのは、この頃からですね。聖子ちゃんカットを真似するのと同じように、化粧品も『この口紅を塗ればOK』という流れになって、人気のタレントが化粧品のキャラクターに多く起用されるようになりました」

※女性セブン2013年6月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「日本ではあまりパートナーは目立たない方がいい」高市早苗総理の夫婦の在り方、夫・山本拓氏は“ステルス旦那”発言 「帰ってきたら掃除をして入浴介助」総理が担う介護の壮絶な状況 
女性セブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン