ライフ

泳ぎが上手いと思われてる犬 カナヅチもいて溺れることあり

 西川文二氏は、1957年生まれ。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導している。その西川氏が、スポーツ万能だと思われがちな犬にも苦手なことがあると解説する。

 * * *
 私めが小学生の頃の話。オヤジと海に行ってゴムボートに乗ってたら、砂浜にいたオヤジ溺愛の犬チャーリーが、なんとオヤジを追いかけて海の中を泳いできた。

 そのとき思ったのは、やっぱり犬ってのは教えられなくてもみんな泳げるんだな、ってこと。でも、コレ、のちのち大間違いだってことに気づかされる。

 ときは経て30年後、当時のパートナー犬プーを、初めて海に連れてったときのこと。腰高程度の深さのところから、彼を呼んだんですな。しかし、プーは波で足が濡れるのさえ避けてるようでして……いっこうに海の中に入らない。

 犬は生まれつき泳げるってな、あのチャーリー浜、いやチャーリーの浜の記憶があったんで、このままじゃらちがあかないってことで、プーを抱いて海の中へ。で、そこで彼を離したんですわ。

 すると、ワオ、なんてこったい、プーは前足で宙をかき、いわゆるひとつの、その溺れてるさまに。

 そう、犬にもカナヅチがいるってこってす。犬は水の中でも4つ足で地面に立ってる姿勢を維持してると、浮かぶようになってる。

 我々人間も、リラックスした状態で仰向けになれば海水なら浮かぶ。でも、体にチカラが入ると足から沈んできますからね。

 考えてみれば、チャーリーはプードル。ご先祖様達は水辺の作業にかり出されてた。一方のプーはどんな血を引き継いでるのかわからない日本犬MIX。遺伝的な要因もあったんでしょうけどね。

※週刊ポスト2013年8月9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン