ビジネス

就活は面接会場へ疾走するのが吉 顔紅潮し声大きくなるため

 就職活動は、もはや学生だけの問題ではなく、家族全体を巻き込んだ一大プロジェクト。であれば、家族に大学生を持つ父親、祖父も、最近の就活事情を知らないわけにはいかない。

 昨年まで8年間にわたって東京女学館大で経営学を教え、多くの教え子を一流企業に送り込んできた“就職請負人”の西山昭彦氏(現・一橋大学特任教授)が、内定を得るための「2つの掟」を伝授する。 

【面接は最初の1分で8割が決まる】

「知り合いのヘッドハンターから聞いた話ですが、面接では、第一印象で評価の8割が決まってしまいます。もっというと、最初の言葉を発するまでが勝負。その時の笑顔に全神経を集中し、採用させたくなるオーラを出さねばなりません」(西山氏。以下、「」内同)

 面接官がチェックするのは、姿勢や表情、声のトーンと張りだという。

「そこに学生の生きてきたすべてが、表われると面接官はいっています。就活生はここを逆手にとるべき。就活生は役者になり、求められる人材を演じきる。就職面接は演劇なんです」

 俳優でもないのに、と心配する必要はない。大事なのは最初の1分だけなのだ。

「女子校出身者の中には、こういう演技がうまい人がいます。先生が来るとまじめな生徒になり、行ってしまったら、『あの先生やってられないよね~』なんておしゃべりする感覚に似ているからでしょうね」

【面接会場までは全力疾走せよ】

「演技に自信のない就活生には、駅から面接会場まで走っていきなさいとアドバイスしています。そうすれば顔が紅潮するし、声も大きくなります」

 できる学生ほど、前夜に志望動機や将来の展望などを暗記し面接官の前で大演説をぶつパターンが多い。

「丸暗記の演説はマイナス。面接官が求めているのは、就活生との会話のキャッチボールなんです。ある程度はフランクでありながら、きちんと礼儀を守って話せる就活生は、顧客や上司とも話せるということになりますからね。暗記した演説じゃ、その大事なポイントをアピールできないんです」

※週刊ポスト2013年8月30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン