昨今、TwitterやFacebookなど、さまざまなSNSを同時並行で使う若者が多い。しかし、なかにはSNS疲れを経験している人も少なくないだろう。そうしたなか、写真共有SNSであるInstagram(インスタグラム)が「癒しの場」となっているという人もいる。都内の女子大に通うAさん(21歳)が語る。
「だれにもアカウントを教えないで、自分のお気に入りの写真ばっかりをアップするのが日々のささやかな楽しみになってるんです。毎日3食食べたものを写真にとってアップしているので、『ちょっと食べ過ぎたかな』、とか『このスイーツまた食べにいこう』とか。
知り合いに見られていないので、人の目を気にしないで済むから、小さな幸せが増えた感じがする」
Aさんと同じように、アカウントを多くの人に公開せず、“ひっそり”とインスタグラムを楽しんでいる女性は少なくない。女子大生Bさん(20歳)は、インスタグラムをはじめて2年目。姉と親友1人にしかアカウントを教えず。日常の写真や、好きなアイドルグループのグッズ写真などをアップしているという。
「SNSは人と交流するものというイメージがあるけど、必ずしもつながる必要はないと思います。自分一人の密やかな楽しみだったり、別に友達に知らせる必要もない日常の写真を自分で見返して満足するのが楽しい。人とネットでかかわるのは面倒くさいけど、うまく利用すれば毎日の日記代わりにもなって便利」
SNSの発展で他人とのつながりに追われるケースが増えているが、交流目的以外でもSNSを活用することもできるようだ。