芸能

朝ドラ『ごちそうさん』の嫁いびり くらたまとPが魅力解説

 放送開始から8週連続で週平均の視聴率が21%を超え、絶好調をキープしているNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』。

 ヒロイン・め以子(杏・27才)が帝大生・西門悠太郎(東出昌大・25才)のもとに嫁ぎ、舞台を東京から大阪に移して物語はさらに白熱。特に気になるのが、め以子の義理の姉・和枝(キムラ緑子・52才)の圧倒的な存在感で、みそ汁の味付けに文句を言ったり、め以子が留守の間に荷物をすべて実家に送り返したりと、嫁いびりから目が離せない!

 女性セブンで嫁姑バトルを描くマンガ『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』を連載する倉田真由美さん(42才)は、嫁姑モノの魅力をこう語る。

「未婚、既婚を問わず、嫁姑の対立は女性なら『あ~、わかる!』と肌で共感できるんです。嫁と姑は夫(息子)を奪い合うわけで、女性の意地悪な本性が出やすい関係性なんですよ」

『ごちそうさん』の中では、こんなセリフが出てくる。

「西門家は、1年は入籍を許しません」
「(女中なのに)なんで一緒に食べはんの」
「勉強の足りない嫁やね」

 もちろん、和枝がめ以子に放った言葉だ。他にも、め以子の作った夕食のお膳を豪快にひっくり返し、彼女が東京から持参した大切な「ぬか床」を捨てるという暴君っぷり。ドラマのチーフプロデューサー・岡本幸江さんが言う。

「視聴者のかたは純粋に “どっちが勝つか”に興味を持っているんでしょう。ただ、和枝は和枝で家庭によそ者のめ以子が入ってきて、今いる家の中で自分の居場所を確保しようとした結果、嫁と小姑の争いになってるんですよね」

 ますますエスカレートする和枝の嫁いびり。なかなか認めてもらえず、悔しい思いをしているめ以子だが、それでも舞台となる大正時代、嫁は素直に“嫁ぎ先”の姑や小姑の言うことを聞くしかなかった。

「この先どうやってめ以子らしく、自分の居場所を見つけるのか。彼女の成長がこのドラマのポイントなんです」(岡本プロデューサー)

 姑・小姑も、嫁の成長に必要な存在なのかもしれない。

※女性セブン2013年12月12日号

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト