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北海道暴風雪で父にかばわれ助かった少女 父の形見を枕元に

 2013年3月2日、北海道・湧別町で、暴風雪のため帰宅途中に遭難した岡田幹男さん(享年53)とひとり娘・夏音ちゃん(10才)。岡田さんは、体感温度マイナス26℃の中、夏音ちゃんを抱きかかえながら息絶えた。

 2011年に母親を病気で亡くしてから、男手ひとつで育てられてきた夏音ちゃん。その唯一の肉親が目の前で命を落とすという悲劇から約9か月、またあの季節がやってきた。

 小学4年生になった彼女は今、近所の親戚の家で暮らしている。涙を周囲には見せず、ランドセルを背負い、元気で学校に通っているというが、心の傷はまだ癒えていない。一緒に暮らす親戚女性が、夏音ちゃんの近況を話してくれた。

「最近、ここも寒くなって雪が降るんです。すると、なっちゃんは、“また、あんなふうになったらどうしよう?”って怯えながら尋ねてきて…。“大丈夫だよ”って言い聞かせてますが…」

 雪が降ると不安で仕方がなくなり、それは夜になると恐怖へと変わる。そんなときは、ベッドの枕元に、ある“お守り”がないと眠れない。

「岡田さんが愛用してた金のネックレスを千代紙の小物入れに入れて置いてます。すぐ手が届く場所にあることで、お父さんを近くに感じられるんでしょう」(前出・親戚女性)

※女性セブン2013年12月26日・2014年1月1日号

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