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2014.01.03 07:00  NEWSポストセブン

石田衣良氏 「右傾エンタメ作品」ばかりが売れる社会を分析

読者が「右ぶれ」している、と石田衣良氏

 それぐらいみんな疲れているんですね。その根っことヘイトスピーチと右傾エンターテイメントがつながっているんですよ。みんな生活の疲れが来ちゃっているんだなあという気がしますね。自分たちがこれだけ苦しいから、在日がもっと苦しめ、生活保護は許せん。グローバリズムは本当に辛いなあ。

 そう言ってても仕方ないんで、日本は安全な社会という点では素晴らしいし、みんな無理してでもおもてなしで頑張るし、いいところはいっぱいある。来年も今年と変わらず、陽の当たるところと当たらないところの差がはっきりついていくだけの話です。その中である種の人々は浮かれているけれど、生活の苦しさも増していく。生きて行くには、難しいけれど自分のなかの戦う武器を作って、この社会全体のシステムをうまく利用する人間になるしかないと思う。

 社会の坂道がどんどん急になっていく。全員が豊かになる社会はもうこない。その坂道に爪を立てていけるか、どうしがみつけるか這い上がっていか考えるしかない。もうこれが王道だという生き方はないんですよ。自分ができる範囲で頑張り、世界の潮流を捉まえて高く飛ぶことを考えるしかない。(談)

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