保険会社は様々なかたちで心理的な弱点を突いている。詳細は2人の著書に譲るが、

・3年に1度もらえるお祝い金(ボーナス)
・「元本保証」という言葉
・「無料相談」窓口
・「私の父もがんになって」といった営業トーク
・複雑で簡単には理解できない商品設計

 などはすべて人間の心理的な弱点が利用されている営業テクニックだと言える。

『生命保険の嘘』では消費者が取るべき具体的な対策についても触れているが、中でも大切なのは保険本来の機能である「滅多に起きないが、起きたら自分の力ではどうにもならないこと」に絞って利用することだと後田氏は言う。

 日本の公的制度は、かなり充実している。例えば「高額療養費制度」を知っていれば、多くの人にとって医療保険に加入するメリットはあまりない。

「生命保険の嘘を見抜いて不要な契約をしないためには、保険商品について詳しくなる必要はありません。大切なのは自分がわからないものは買わないという常識です。売り手に『わからないから任せる』と言ったら、その時点であなたは絶好のカモになってしまいます」(大江氏)

※SAPIO2014年2月号

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