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消費増税前の株 太陽光発電、石炭発電関連の大化け期待銘柄

 4月に迫った消費増税。この時期に株を持つなら何か。「絶対匿名」を条件とした覆面官僚たちが話し合った。ちなみに彼らは株は買えない。

国交A:東京オリンピックもあるし、ゼネコンはしばらく安泰だな。東京といえば「脱原発」で盛り上がってるけど、景気浮揚につながる新たな「エネルギー基本計画」の閣議決定が2月にずれ込みそうだ。

経産B:そうだね。安倍政権は、原発を「重要なベース電源」と位置づける計画を1月中に閣議決定する予定だった。ところが、東京都知事選に、「脱原発」の細川(護熙・元首相)さんが立候補したから、争点に原発が加わって、選挙の後にずれ込む可能性が高くなったんだ。ただ、現状では安倍(晋三)さんは原発政策を変えるつもりは毛頭なさそうなので、原発再稼働が既定路線。原発再稼働で復活するのは電力会社や原発関連銘柄だ。

財務C:だが、都知事選で細川さんが勝てば、原発推進は怪しくなるんじゃないの。そうなると、ニューエネルギーに一気に関心が集まる。ちなみに、細川さんの応援に回る小泉(純一郎)さんの脱原発姿勢は、シェールガスを日本に売り込みたいアメリカの意向を酌んだものという話が省内でチラチラ聞こえてくる。

 中でも、風力発電なら日本風力開発(マザーズ・2766)が王道だが、あまり知られていない銘柄にこそ、大化けの可能性がある。たとえば、太陽光発電ではサニックス(東証1部・4651)、石炭発電が見直されれば日本コークス工業(東証1部・3315)あたりを僕なら狙いたいな。

※週刊ポスト2014年1月31日号

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